« 意味のない政策金利利下げ | トップページ | パナが三洋を吸収に期待 »

2008年11月 2日 (日)

自衛隊は大丈夫か?

防衛省の田母神俊雄航空幕僚長が、くだらぬ論文「わが国が侵略国家だったというのはぬれぎぬだ」と発表して、物議を醸している。全く馬鹿な人だ。それとも自衛隊には、こういう考えの人が蔓延しているのだろうか。それに幕僚長という立場も弁えず、こういう発言をするレベルの低さには、あきれ返る。彼をこの地位に指名した人間も責任を問われるべきだろう。

また防衛省としても、隣国との信頼関係醸成の重要な時期であるというのに、全くそのことも理解していない。防衛は外交の一環であることが忘れ去られ、それなりの地位にある発言とはとても考えられない。本来、シビリアン・コントロールの上からも、彼は獄につながれるべきだろう。そうしないと、今後も、こういった事件は十分ありうる。

シビリアン・コントロールの上からも、自衛官が、民間に自己の意見表明することは、差し控えられるべきだろう。民間の論文募集に応募することも本来禁止されるべきなのだ。彼らには、言論の自由は制限される。但し、省内において、意見は自由に上げられる雰囲気作りは求められる。今の防衛省は、戦前の古い体質を引き継いでいる。それも改革が求められる。

*追記

ちなみに日本が国内の苦境から満州に「進出」して、満州経営していた段階では、中国は、認めたわけではないが、本来、漢民族の領土ではないので、当時、清朝の崩壊で混乱していたこともあり、黙認というか、静観していた(日本が満州経営しなければ、他国からの侵略を受ける可能性が高かった。よって当面、日本に預けるという感覚)。

そういう意味では、日本は満州経営に専念しておれば、問題は満州に進出したかった米国との確執だけが問題だった(米国のある鉄道産業は満州でのビジネス展開を考えていたので、権益を望んだが、日本は拒否して、結果的に、米国を敵にまわす遠因になった)。もちろん、ここでは記さないが、軍部による満州経営には多くの問題が横たわっていたことは確かである。

ところが、日本軍が暴走して、満州経営を逸脱して、漢民族の領土を「侵略」したことから日中戦争が始まったと言って間違いない。この歴史的事実は明確で、それを否定する発言をするのは、歴史認識が足りなさ過ぎる。

日本は、中国本土への侵略により、結果的に、当時、欧米列強の植民地であった、アジア地域への展開を余儀なくされる。それは全世界を敵にまわす勝ち目のない全面戦争に突入するということを意味していた。

確かに、最終的には、戦後、これらの地域は、民族自決の精神で独立を果たし、それは日本が欧米列強に対して戦争を挑んだ結果という、後付理屈を言って、この戦争を正当化しようとした。

しかし、この戦争で、非常に多くの人が亡くなり、国家を滅亡させる危険性があり、指導者の誤まった戦争であったことは間違いない。防衛省のそれなりの地位に就く人たちは、きちんとした歴史認識が必要であり、省内教育の徹底が望まれる。

*追記

防衛省は、田母神俊雄元航空幕僚長を定年退職させたそうだが、なぜ定年退職なのか。当然懲戒免職であるべきだろう。こういう処置がきちんとできない防衛省に危惧を感じるのは流風だけではなかろう。膿は徹底して出すべきだ。

それに彼は会見で全く反省の気持ちは表していない。また、彼は、日本ほどシビリアン・コントロールの機能している国はないと言ったようだが、シビリアン・コントロールの意味を全く理解していない。自衛隊は、大変、心配な存在になってきた。

|

« 意味のない政策金利利下げ | トップページ | パナが三洋を吸収に期待 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 意味のない政策金利利下げ | トップページ | パナが三洋を吸収に期待 »