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2008年11月 6日 (木)

情は人の為ならず

「情は人の為ならず」、という言葉があるが、言葉の意味を誤解している人が未だにいる。それは、「人に情けをかければ、その人のためにならず、そういうことをしてはいけません」と言う意味に理解しているようだ。困った人達だ。

本当は、「ただ人は情あれ、情は人の為ならず」なのだが、前の句が省略されて、後の句だけが残り、どうも誤解を招くようだ。この人間社会では、情が重要な人間関係で重要な意味を持つ。人が情で動くことを忘れてはならない。そして、それは連関し、多くの人に影響を及ぼしていく。

また人に情をかけることは、自分自身を耕すことでもある。人間を知るということでもある。それは社会をうまく回す方法でもある。結局、正しい理解としては、情心を以て、人に接しなさい。人に情をかければ、回りまわって、他人から情をかけられることになる。

こういう言葉が出てきた背景には、一つの人間観が横たわっているのだろう。人は一人では生きていけない。短い人生の中で、人の気持ちを大切にして、仲良く生きようではないかと。人が困っていれば、できる範囲内で助ければいい。見返りなど期待せず、そういうことをやっていれば、その人の表情もよくなる。

だから、人に情をかけたのを忘れた頃、自分自身が危機に陥っても、自然といろんな助けがあちらこちらからやってくる場合もある。人間社会というものは、そんなものだ。日頃から、人を活かす発想が求められる。

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