« 隠れた美術館?兵庫県公館 | トップページ | 国連による日本の死刑批判は余計なお世話 »

2008年11月22日 (土)

新自由主義経済の崩壊

サブプライムの崩壊に端を発し、世界経済の破綻への道を歩んでいる。米国が標榜する民主主義と自由主義の躓きはいろんな示唆を与えてくれる。米国経済は、砂上の楼閣だったということだ。やっかいなことだが、今後の世界経済は、山が高かった分、その谷底も深い。多くの人が巻き込まれて覚悟せねばならないのだろう。

また民主主義の輸出については、他の項で触れているので、詳しくは記さないが、国家運営の多様性を理解しない米国指導者の無知が世界を混乱に落としいれ、無用の摩擦を繰り広げている。

そして自由主義、今は新自由主義と言われるが、あらゆる規制を取り除いて、自由競争させると経済は、その思惑通りには機能せず、市場は暴走するということを皆は学んだのではなかろうか。規制緩和と新しい規制は時代と共に調和させる必要がある。

さて日本に関しては、バブル崩壊後の処理に追われて、たまたまサブプライムのビジネスに乗り遅れたため、直接の被害は小さくて済んだようだが、日本のメガバンクの経営者に、それに参加しないという哲学があったかと言うと、それは多分に疑わしい。

それは米国の金融機関が破綻した後、投資銀行に投資しようとしたことからも窺える。彼らは投資銀行の危さを真に理解していないのだろう。そのビジネスモデルは、凡そ、『詐欺ビジネス』であろう。それをそのまま受け入れたところで、米国の金融機関と同じ過ちをする可能性は極めて高い。

もちろん、その『詐欺ビジネス』でさえも、練り直して純化させれば、正しいビジネスになるという見方もできるが、そんな回りくどいことをやるぐらいなら、自ら新しいビジネスモデルを確立した方がはやい。全ての金融機関は、真の役割を再認識し、正しい哲学を持ち、国家経済、世界経済の血となるべく、資金が正しく循環するように努めるべきだろう。

だが、バブル崩壊後、日本国民は、金融機関救済のために多くの犠牲を払った(そして現在も低金利で犠牲を払わされている)にもかかわらず、現在の日本の金融機関が、将来、今回の欧米の危機を再度同じことをしない保証はない。

二度と、こんな馬鹿な金融機関を生まない仕組みを早急に求めたい。早く解決するには、過去に捉われず、あらゆる仕組みや運用のシステムを改革することが求められる。過去を踏襲する官僚的発想では何も解決しないだろう。

いずれにせよ、日本でも、小泉改革でもたらされた「新自由主義」は今後大きく修正されるべきだろう。もちろん、それで大きい政府にする必要はなく、国は大きく関与することは避け、新しいシステムと制度を設け、民間でブレーキのかかる「民間規制」の仕組みを今一度作るべきだろう。

|

« 隠れた美術館?兵庫県公館 | トップページ | 国連による日本の死刑批判は余計なお世話 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 隠れた美術館?兵庫県公館 | トップページ | 国連による日本の死刑批判は余計なお世話 »