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2008年11月26日 (水)

現代の日本国家の胸算用

今、世界は経済的には混乱している。日本は、まだ一般人には、その感じが遅れているように感じるが、いずれ、その波はやってきて、人々は実感することだろう。しかし、悲観するには及ばない。混沌の中で時代を先読みする感覚が、国家にも、個人にも求められる。すなわちそれが胸算用だ。

胸算用と言えば、西鶴の『世間胸算用』が頭に浮かぶが、現代の胸算用は、どのようなのだろうか。彼の語っていることは、現代の相場の話に通ずるものがある。商売をするのは、最終的には、金儲けのためである。もちろん、お金儲けだけが目的では、稼ぐことができないのも世間だが。

  世になきものは、銀(かね)といふは、よき所を見ぬゆゑなり。

  世にあるものは、銀なり。

つまり西鶴が、この小説を書いた頃、明暦の大火で、江戸経済は壊滅的な打撃を蒙っていた。しかし、これをきっかけに、大阪は復興物資の供給により、飛躍的に発展した。兵庫県の知事は、東京圏の震災はチャンスと言って、非難されたが、現実は、まさにそのようだ。

これを今に引き写せば、米国の災難を、日本が機会にして、さらに経済を発展させる時であると言える。だから、日本の経営者は悲観的になる必要はない。混沌は新しい芽を生む。世界をどのように、「調理」するかが問われているのだ。必要なのはセンスだ。

確かに米国市場は、当面期待できないが、米国の弱い面を徹底的に補完し、それをビジネスする可能性もある。また米国が進出して中途半端になった国家・地域に対して、日本的な進出をする可能性もある。

また21世紀はアジアの時代と言われて久しいが、まさにそのチャンスがやってきたと言うこともできる。中国、インド、西アジアと、どのように絡んで、市場を整備し、いかに参画していくか。

日本として、アジアの時代に相応しく、中国、インド、西アジアの市場を創造し、拡大していくことが中心活動になるべきだろう。そして、米国等も含めて、環太平洋市場の成長をさせることが大義というか、目標になるだろう。

だから、そのためには、米国におんぶに抱っこの外交政策では全く駄目で、日本の独自の外交が求められる。それは過去の米国の政策がいつも正しかったとは言えないことから、当然だ。米国の外交に付き合っていると、結局、遠回りしなければならないようになって、大変非効率なのだ。

中曽根政権以後、日本外交は、日米同盟を基軸に、という、頭を使わない外交になってしまったが、今こそ、主体性を取り戻し、日本独自の外交を取り戻すべきなのだ。そして、それは日本経済にも大きく影響していくし、結局、、中長期的には、米国経済の復活にもつながっていく。今こそ、国の胸算用が問われている。そして、経営者も、個人も、それに対応して、手を打っていく準備が求められる。

*追記

いつまでも、政権に捉われて、くだらない政争を続ける与野党は、はやく目を覚ますべきだろう。器の小さい政治トップは日本の不幸だ。

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