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2008年11月12日 (水)

国の借金と政権の行方

日本の財政問題には、社会保障体制の揺らぎと、巨大な国の借金問題がある。社会保障の揺らぎは、厚生労働省の行政能力不足と腐敗によるものだ。もちろん、他省にも同様のことがある。天下りを重視するあまり、多くの無駄をしてきた。

こうなってくると、お金に関する管理は、財務省に一任した方がいいとも考えられる(財務省も、もちろん天下りはある)が、扱う金額が多すぎて、歳入と歳出を両方担当するのは問題があるかもしれない。いずれ歳入庁と歳出庁に分離することになるかもしれない。

他方、国の借金については、財務省が発表した所によると、国の借金である、国債、借入金、政府短期証券の合計が、今年の8月末現在で、5兆9602億円減って、843兆2794億円になったとのことである。しかし、減ったといっても、国民一人当たりの負担に換算すると、約660万円になる。

いろいろ議論はあるだろうが、国が貧乏で、国民が金持ちであるということはある程度修正される必要があるかもしれない。国に借金がある限り、公共投資もまともにできない。時と場合によっては、国の役割を小さくする必要もあるが、国が国家全体をならすことは重要な役割だ。そのためには、公共投資のその内容や予算の透明性は高める必要があるが。

ということで、内需拡大政策も国の借金に縛られることになる。そういう意味では、国の借金は、もっと減らす必要がある。ただ、国には、どれくらい借金返済のためのお金があるのかは、国民には見えない。まだ隠された返済に充当できる資金は十分あるという人もいるし、それは考え方によって左右されるという人もいる。

しかし、それが不透明では、国民にとって、消費税アップも納得がいかないということになる。消費税が一体何に使われるのかが不明であれば、国民の納得は得られない。特に、今の政府のその使い方は不明である。麻生首相は、3年後に消費税をアップする可能性に言及したものの、どのように使うか表明していない。自民党政権では、今までの経過を見ると誤魔化す可能性がある。過去の政権では、約束した目的外の流用も多い。

そのような状況下、政府は、「定額給付金」を、政権維持のため、お金をばら撒く。そんなものは、政治の利己心によるもので、決して国民のためではない。金が2兆円もあるのなら、借金をまず減らすべきではないか。それをやらないということは、国の借金を返済する資金がまだ、どこかに隠されているのではないかと疑われても仕方ない。

麻生政権のやることは、まったくちぐはぐだ。今、政権信頼性が問われている。衆議院選挙を遅らせて、政権にとって、ますます状況が悪化しているように見える。彼は選挙の顔になるべく選ばれたのだろうが、状況が悪化しているとすれば、自民党は、次の顔が必要になるかもしれない。政治の迷走による無駄遣いは無くしてほしいものだ。

*追記

それにしても政権を狙う民主党も、選挙を意識しすぎて、ふらふらしている。自党の主張をきちんと続けるべきだろう。さもないと有権者から、そっぽを向かれるだろう。それは自民党政権の延命を援けるものになるだけだ。

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