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2008年11月 4日 (火)

赤穂浪士から時代を読む

年末になると、やはり赤穂浪士の話題になる。太平の時代の主君の仇討ち。一応、そういうことになっている。しかし、実態は、喧嘩両成敗をきちんと実行できなかった幕府に責任がある。その辺は複雑だ。四十七士の仇討ちは、ある意味、政権に対する批判でもある。それを的確に表現した、次のような詩もある。

  臥薪嘗胆幾辛酸

  一夜剣光雪に映じて寒し

  四十七碑なお主を護り

  凛然冷殺す奸臣の肝

この漢詩は、陽明学者、大塩中斎(平八郎)によるもので、『四十七士』と題するものだ。解釈は特に必要はないだろう。ただ、この詩は、単に、赤穂浪士のことだけを詠ったものではなかろう。彼の現況の思いを重ねているのだ。

特に最後の、「凛然冷殺す奸臣の肝」に大塩の思いが込められている。天保の大飢饉の時、幕府は貧民救済をしなかった。彼は止む無く、蔵書を処分して、多くの人を援けたという。当時の彼の蔵書は、流風の蔵書と違い、かなり価値が高く、救った人の数は一万人とも云われる。

現代の日本は、さすがにそういうことはない。格差とか色々云われるが、食べることに不自由はない。当時と比べれば、豊かな生活を送っているということだろう。上を見れば、キリがない。昔の先人の苦労を慮り、バランス感覚を持つことは大切だ。

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