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2008年12月13日 (土)

全体の見せ方を大切に

全体の見せ方というのは、見る方に影響を与える。全体のバランスが崩れていると、それは美しくない場合がある。もちろん、日本の美学は、不均衡の美であるが、それでも、その中には、それなりのバランス感覚というものがあって、始めて、不均衡の美が成り立つ。

このことは、文化、芸術、ファッションで、常に指摘されてきたことだ。例えば、かつて、六代目尾上菊五郎は、歌舞伎においては、全体の「みてくれ」がいいのが大切と指摘した。

これは何を意味するかというと、歌舞伎全体の「みてくれ」が大切ということで、いかに個人が優れていても、それだけでは、調和せず、全体は美しく観客には見えないということのようだ。

すなわち、個人のスタンドプレー、つまり「みてくれ」だけでは、いかに舞台を台無しにするかということを言っている。舞台全体の演技が流れるように自然であることが望ましいのだ。そういう意味では、スタンドプレーも全体の中で計算されたものである必要があるのだ。

最近は、各界で、全体感のなく、自分だけ目立とうとする人がいるが、あまり褒められたものではない。非常に視野が狭い発言が多い。彼らは過激な発言をして、マスコミに囃されるが、全体のことを無視している。特にトップ層の方々や、そうであった人々の発言は、注意を要するだろう。

全体として美しくない発言は、決して褒められたものではない。それは、どこかに無理がある。作為があると言えようか。自分の発言が、社会に、どのような影響を及ぼし、あるいは所属する組織に負担をかけるかに、もっと配慮しなければならない。それには、まず心を正し、洞察力を深める必要がある。

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