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2008年12月23日 (火)

栴檀は二葉より芳し

いつ頃か、人々は臭いに敏感になった。男の加齢臭が話題になったのは、少し前からだが、嫌な臭いを人々は嫌がるようになった。そもそも臭いは文化でもある。昔は、その臭いが当たり前であっても、文化水準が上がれば、それを嫌うようになるという。

しかし、そうとも必ずしもそうとはいえないのではないか。外国人は、日本の醤油を臭いというのは、食文化の違いによるものだろう。最近では、日本の食文化を理解し、その醤油も欧米に広がりつつある。また日本人も、かつてアジアの人々が作るニンニク料理には、顔を背けたはずなのに、今では、ニンニクを料理に使っているご婦人方も多い。

車内に、持ち帰り豚饅や餃子を持ち込んでくる、おばさん達も多い。さすがに若い女性は少ないが。韓国のキムチにしたって、あんなに臭い物を今では、多くの人が食べている。臭いに関する感覚は変化するのだろう。

逆に、若い女性が好む「におい」は、芳しい「匂い」だ。あの百貨店の化粧品売り場の匂いが、それを代表しているのかもしれない。しかし、あれは皆、西洋風。日本には、日本の芳しい匂いがあった。

例えば、線香で有名な白檀(びゃくだん)は、その一つだろう。白檀、すなわち栴檀は、発芽の頃から、いい匂いを発するらしい。つまり、別に線香にして、焚かなくても、それ自体がさわやかな、いい匂いを発するのだ。それも発芽の頃から。

そいうことから、「栴檀は二葉より芳し」という諺が生まれている。意味は、成功する人は、子供の時から何かが違う、ということだろう。まあ、末は博士か大臣か、と嘱望された子供が、平凡な人生を歩むことも多いようだが(笑)。

流風なんて、栴檀どころか、せいぜいドクダミ程度だったんだろうな。期待されずに、よかったとも言えるが。でも、そのドクダミ、発芽時から、臭いが、お茶になったり、塗り薬になっている。それなりに役立っているのかな(苦笑)。

*追記

栴檀の「檀」という意味は、人に役立つ木ということのようで、インドや中国では薬用として利用されている。インドネシアやインドで採取されるが、近年、入手が難しくなっている。

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