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2008年12月17日 (水)

病は気から~落語のネタと共に少々脱線気味に

病は気からと、よく言われるが、それは確かにそうかもしれない。気持ちが緊張し、ストレスがたまれば、胃腸の具合が悪くなったり、頭痛を起したりする。人間の身体は微妙で、ちょっとしたストレスで、身体がおかしくなったりする。

落語にも、『薬罐(やかん)なめ』というものがある。薬罐とは、漢方薬などを煎じるために、鉄瓶の代わりの、銅等で作った湯沸し瓶だ。鉄瓶は漢方薬を煎じるのは不適とされる。流風は耐熱土瓶を使っているけれどね。

この落語のあらすじは、あの家の内儀(商人の妻)が、癪を起した時は、薬罐をなめると治るということがあった。妙な癖だが、鰯の頭も信心からというのと、同じ類かもしれない。この内儀の癪の原因までは、落語では言及していないので不明だが、商家に慣れないのか、あるいは、よくあることだが亭主の浮気かもしれない(お内儀の年齢がわからないが、更年期障害の可能性もある。でも、ここでは、そうでないと想定しておく)。

癪は癇癪を起すの「癪」だが、胃腸に激痛が走ることをいう。流風も若い頃は、ストレスでよくあった。そして下痢になるという最悪のパターンだった。仕事に慣れると、そういうことは少なくなったが、それが完全になくなったのは会社を辞めてからだ。

さて、その内儀は、女中と共に花見に出かけたのだが、途中で、蛇に出会い、癪を起こしてしまう。しかし、出先であるので、薬罐がない。ところが、そこにたまたま老武士が部下を伴い、歩いてきた。

その頭を見ると、見事な薬罐頭。女中がその武士に事情を話して、頭を舐めさせてくれと言う。最初、その武士は怒っていたが、事情を知って、了解してくれることになる。多分、その内儀は相当美人だったのかもしれない。

内儀は薬罐に似た頭をなめると、癪はあっという間に止んでしまった。お礼を言って、別れるが、老武士は、謡を詠いながら、ご機嫌になって歩いていくが、どうも頭がひりひりするので、部下に頭を見させると、歯型がついているという。

ということで、「あの内儀は狐で、化かされたのでは」と、部下が言うと、「なるほど、狐か。そういうことで、やかん(薬罐と野干とかけている)を好んだのか」、でオチ。念のために記せば、野干とは狐のこと。

落語のオチはあらぬ方向へ行ってしまったが、癪の要因を断つには、この内儀に関しては、主人の浮気の心配であったとしたら、なかなか難しいことだ。女性は、自分の勘(*注)に頼って、目の前のことにくよくよしがちだ。旦那は商売などの別のことで悩んでいるのかもしれないのに、女性独特の考え方で疑いを持ってしまうことはよくあることだ。

男にとっては、それがかえって疎ましく、結果的に浮気に走らせてしまうことになりかねない。女性の嫉妬が、男を思わぬ方向に導いてしまった例は、たくさんある。女性の皆さん、一旦一緒になったからには、相手を信用しましょうね(笑)。嫉妬の病は気からですよ。

*注

確かに、女性の直感は鋭いが、いつも当たるわけでもない。夫婦間でも、誤解が誤解を招く例は多くある。ただ言えることは、その場合は、コミュニケーション不足がほとんどの原因だ。

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