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2009年1月 8日 (木)

国家戦略における集中と分散

世の中、AかBか、あるいはAか非Aかなどの議論がされることがある。年初の、ある討論番組では、小泉政権を支えたブレーンたちと、それを否定する人々の議論が、喧々諤々とされていた。議論は平行線をたどることが多く、参加者は、それぞれ自分の考えに捉われている感を深くした。

もちろん、全ての人の意見は、それぞれ正しいのだろう。だが、意見の一致を見ることはなかった。結論から言えば、全ての政策は、環境条件に左右されるということであろう。いまだに、小泉政権の政策が全て正しいという人はいないだろう。当時と日本を取り巻く環境条件が大きく変化した。

国家は、基本理念は維持しながらも、その政策は、環境に合わせて適宜変えていく必要がある。もちろん、政策に完全なものはなく、実際には、A政策と非A政策は混在する。二項対立的な政策は、大きな軋みを生む。だが、あまりにも曖昧な政策は、世の中を混沌とさせる。それが今の日本の現政権であろう。

同様に、国家戦略においても、時代によって、集中と分散がある。これは政策と異なり、そんなに頻繁に変更されても困るが、時代の大きな流れの中では、国家戦略は変更させる必要がある。戦略の集中と分散は以前にも多少記したが、次のように示される。これは国益を踏まえて選択される。

  <集中>

       ナショナリズム

       国家主義

       内需中心主義

       閉鎖的

       多様化

       世界の多極化

       格差是正

       保護貿易

  <分散>

       グローバリズム

       世界主義

       貿易中心主義

       開放的

       世界同質化

       世界一極化

       格差拡大

       自由貿易

上記のように見て行くと、集中と分散のどちらがよいとか悪いとかは、一概に言えないことがわかる。あくまでも、時代の流れに合わせて、どういう戦略を選択するかという考え方が問われている。

つまり、何もかも、世界と同調するのがいいとは言えないし、いつも国際世論を無視していては、国家の存在価値が危くされるかもしれない。このバランスをどうするかは、為政者の哲学と意思によって左右される。

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