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2009年3月23日 (月)

株式投資は悪か

麻生首相が、ある政府の懇談会で、証券会社の社長の発言に対して、株は悪だという雰囲気をなくすことに同意しながらも、田舎では株屋というのは怪しいというような発言をしたらしい。また軽口ということで、例の如く非難されている。しかし、今回ばかりは、彼を擁護しよう(笑)。

国が、「貯蓄から投資へ」と国民を誘導したが、一般国民が、その通りにして、幸せになった人はほとんどいないだろう。株式に限らず、証券投資は、なかなか難しいものである。だから誰でも、それを行うというのは無理がある。相当な心構えと知識がなくては成功しない。

そして、証券投資が昔は、博打と同様に見られていたのは、その裏にある怪しさを人々は察していたからだ。株式投資は、ゼロサムであるから、ある人が儲ければ、ある人は損をする構造だ。だから博打と同様と見られる。証券会社は取引が増えれば、儲かる仕組みは、まさに胴元と同じ構造だ。

それに、昔は、今で言うインサイダー取引は横行していたし、現在のように情報が流通していなかったから、一握りの人間のみが利益を独占できた。それはイカサマ博打と似た構造だ。つまり、ずるをした人々が儲け、何も知らない人間が損をする仕組みだった。

もっとも、戦後は、経済が順調に成長していたから、基本的に一流株や資産株を所有している人々は、時間をかけて相当資産を増やしたことは事実だろう。但し、それは相当、金融資産があった人々に限られる。現在のように、誰でも投資できる状況ではなかっただろう。

現在は、単位株が下がり、誰でも投資しやすくなったが、それだけ、多くの人々がリスクを抱えるようになったということだ。もちろん、リスクを取らなければ、大きな利益も見込めないことは事実だが、現在は経済が低迷しており、高度成長時における株式投資と基本的に状況も大きく異なっている。

そのような状況下で、株式投資を促しても、資本市場も動かず、多くの人々は利益を上げることはなかなか難しい。昔と今は状況が違うとは言え、株式投資の危うさは今も変らない。さすがにインサイダー取引は表面上は減っているかもしれないが、多くの情報操作(*注)で、株価が動いている。

だから、株式投資をする人は、相当の覚悟が求められる。田舎の人々の認識を笑ってはならない。現況、資本市場の危うさに近づくのは、あまりよろしくない。なぜ、麻生発言をそんなに非難するのだろうか。マスコミも証券会社の回し者なのか。

*注

証券会社等が行う「格付け」が、その典型的なものだ。現在は、数社がグルになって格付けを利用して、株価を操縦していることは、よく知られている。

*追記

もちろん全ての人が株式投資してはいけないとは言うまい。ただ、それなりの覚悟が必要と言うことだ。熱くならないことだ。

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