小さな幸福、大きな不幸
かつて高橋義孝氏が、「小さな幸福、大きな不幸」というような内容のことを述べられていた。不幸は、往々にして、ど~んと来るほど大きいが、幸福は、案外小さい。そして、大きな不幸が先行して、小さな幸福で少しずつ穴埋めしていく。
だから、たくさん小さな幸福を感じる力が弱ければ、不幸に負けてしまう。うろ覚えだが、そんな内容だったと思う。多分、このような考えに至ったのは、老齢になられてのことだろう。若い時には、そんなことは考えない。夢も希望もあり、時間のある若い人には、まだ見ぬ未来がある。
そう考えると、歳を重ねるとは、辛いことかもしれない。経験により、いろいろ知識や知恵を得ることは、大切であろうが、それが全ての足かせになる。そうなると、知っている方がいいのか、中途半端に知らない方がいいのか、ということになる。
だが、人は、いつも前を見ている。そういうことから逃れられないとすれば、高橋氏の知恵は、確かかもしれない。
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