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2009年5月 5日 (火)

南蛮美術展に行く

連休で、人が多いだろうなとは思いながら、街に出かけると、意外と観光客は少ない感じだ。インフルエンザ報道のためだろうか。いつもの土日より少ない感じ。いつものように、散歩していると、博物館が目に入ったので、久しぶりに入館してみた。

その神戸市立博物館で、南蛮美術企画展として、『近世初期風俗画と南蛮工芸』が、催されていた。かつて、この博物館で鑑賞したものもあるが、初めて観るものも多かった。展示点数は、24点(他に2点)と、少ないが、なかなか面白かった。

南蛮のパトロンとしての、信長と秀吉像や、遊楽図、洛中洛外図。その他に、初期洋風画、南蛮屏風、南蛮工芸、輸出漆器などが展示されていた(以上、2階南蛮美術館室)。江戸時代にはあまり見られなかった豪華絢爛な感じだ。やはり安土桃山時代はあったのだ(笑)。

1階には、あの有名な「聖フランシスコ・ザヴィエル像」と、狩野内膳による「南蛮屏風」の複製が展示されていた。流風は、あの自信ありげな、そして見下げたような雰囲気のザヴィエルが嫌いだが、この「聖フランシスコ・ザヴィエル像」は、教科書にも出ていて有名だ。彼は、日本に対して、キリスト教布教による植民地化を望んでいたのは言うまでもない。彼は、その先兵だ。結果的に、日本の武力を知って、諦めるのだが。

もう一つの「南蛮屏風」の複製は、京都文化協会とキャノンの協力の下で、作成されたものらしい。そういうと、最近は、展示用に、複製画を用いることが多い。実物では、見にくい所が、復元されて複製されると、観る者にとってもわかりやすくてよい。このように見ると、この屏風は、かなり絢爛豪華だ。秀吉時代を象徴するものだろう。

彼は、キリシタンを禁止したが、南蛮貿易は容認した。ここら辺が、彼の現実主義が読み取れる。貿易が富を産み、権力基盤を支えてくれると判断したのだろう。この屏風は、当時の雰囲気をよく出している。安土桃山時代は、権力者の彼の性格を反映して、絢爛豪華で明るい。権力者は時代に影響する典型であろう。その結果として、芸術が残る。芸術はパトロン次第という感を強くした。

*追記

その他に、別の企画展の展示としては、古地図企画展示として、『江戸時代の世界図遊覧』と、『ズームアップ!日本の銅板画』があったが、こちらは軽く流した(笑)。あまり興味がないし、地図の方は、今まで鑑賞済みのものばかりだったから。当時の世界図の展示は、定期的に、よくされるが、もっとほかのものの展示をやってもらいたいが、こういうものに関心がある人も多いのだろうか。

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