« 額縁の役割 | トップページ | 専業主夫の増加 »

2009年5月20日 (水)

風邪の記憶

今、豚インフルエンザの流行で、神戸は大変だ。不要不急のお出かけを止めよという。まるで、戒厳令だ。ただ、休校になった学生は、街に繰り出している。おいおい、趣旨と違うでしょ。危機感をあおり過ぎるのも、どうかと思うが、危機感がないのも困ったことだ。そうことを考えていると、昔のことを思い出した。

子供の頃、流風はよく熱を出して、母が騒いでまわっていたらしい。どこの母親も同じことだろう。当時は、往診というものがあって(今でも、あるのだろうが)、小さい子供の頃は、そのようにして診てもらっていた。病院に行けば、却って病気をうつされる心配があったのだろう。

近所に電話を借りに行って、いろいろ手配していたようだ。しばらくして、医師と看護師がやってきて、注射やらして、注意事項を示して、薬をもらっていたようだ。大体、小さい子供は、よく熱を出すものだ。それで騒ぎまわるものだから、近所の人は、笑っていた。「そんなに過保護にすれば、弱い子供になるよ」と。

母の状況は、今の若い母親と同様、姑と同居していなかったので、そういう緊急事態への対応能力が問題があったのだろう。そのようにして、一応、小学校に通うようになると、風邪をひいて、よく熱を出した。そうすると、母は、よく心配していた。しかし、近所の人は、よく言っていた。「親が心配し過ぎると、子供は治る病気も治らない」と。

学年が上に上がるにつれて、そういうこともだんだんなくなり、熱を出しても、いずれひくということがわかったらしく、母はあまり騒がないようになった。そうすると、近所の人が、「前にも言ったでしょ。子供が、段々体がしっかりしてくるので、心配いらない」と。

社会人になって、独立すると、病気になっても、誰も看護してくれない。風邪は時々ひいて、高熱を出すこともあった。でも、会社を休むのが嫌で、無理をして出勤していた。風邪のウィルスをまき散らしていたかもしれない。上司が見かねて、早退を促した場合は、それに従ったが、翌日、休むことはなかった。

そして、風邪をひいて、熱を出すのは、土曜日が多かった。当時は、週休二日制でないので、土曜日に家に帰ってから、体調の変調が来ることが多かった。緊張が解けて、風邪をひくのだと、先輩から教えられた。それ以後も、同様で、会社を辞めるまで、無遅刻・無欠勤だと思う。

但し、ここには、裏がある。入社して、何年目かに、月曜日の朝になっても、熱が下がらず、足の節々は痛み、身動きすることが難しかった時がある。今で言う、インフルエンザだったのかもしれない。それで止む無く、休みを届けて、休んだ。だが、会社に行くと、有給扱いにしてくれて、欠勤とはならなかったのだ。当時は、有給なんて、取れる時代ではなかったので、これは有難かった。これで、無欠勤。早退なども、そういう処理をしてくれていた。

もう一つの記憶は、仕事を通じて知り合いになった、あるお爺さんは、風邪などひいたことがないと常々仰っていた。当時、すでに70歳を超えられていたと思う。理由を聞くと、風邪は、まず胃腸にくる。ということは、胃腸が強ければ、風邪はひかないということになる。胃腸を強くして、胃腸に負担がかかることをしなければ、風邪なんて、絶対ひかないと断言されていた。

当時は、そんなものかなと思っていたが、納得できる面もある。胃腸に負担がかかるのは、暴飲暴食もそうだろうが、過度なストレスもそうだろう。心身共に、健全な状態に保つことが、風邪やインフルエンザに打つ勝つ方法かもしれない、とふと思った。そうなると、過剰なインフルエンザ報道も、あまり良くないのかもしれない。あらゆる病は、脳から指令されるのかもしれない。

*追記

兵庫県下では、マスクが薬局からなくなる騒動に発展している。我々日本人は、本当にマスコミに影響されやすい人種だなと思う。確かに、顧客に接する人々がマスクをするのは止むをえないかもしれない。しかし、一般人とっては、マスクがすべてではない。

日頃の健康管理が大切なわけで、マスクがすべてを解消してくれるわけでもない。それに医療関係者は、マスクは使い捨てが望ましいと言うことが、混乱に拍車をかけている。もちろん、それがいいのはわかるが、こういう騒動を引き起こす可能性について、十分配慮した上で発言すべきだろう。

どうしてもマスクが入手できなければ、煮沸消毒という手もある。子供時代、マスクは使い捨てではなかったから、母は煮沸消毒していた。せいぜい、口と鼻にあてるガーゼだけを時々交換していたくらいだ。

|

« 額縁の役割 | トップページ | 専業主夫の増加 »

医・食・健・康」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 額縁の役割 | トップページ | 専業主夫の増加 »