中国テレビドラマ『三国志』を視聴
子供時代、中学生から高校生にかけて、父に薦められた中国関係の書籍がある。なぜか父は読めとは言わなかった。それはそう言えば、流風が反発して読まないだろうと考えていたのだろう(笑)。そういわずに、「あれは読んだか」「これは読んだか」という言い回しだった。流風の性格をわかった上での薦め方である。
そして、その推薦書としては、『史書』、『十八史略』、『菜根譚』、そして『三国志演義』だった。その他にも、『千字文』は父も蔵書していたが、特にこれは薦めなかった。これは、もっと幼い年齢を対象としたものだったからかもしれない。
だが、結局、学生時代は、大学生の時も含めて、読むこともなく、読んだのは、全て社会人になってからだ。『史書』に関しては、国内に適当な翻訳本がなくて、陳舜臣の『中国の歴史』で代用し、『十八史略』、『菜根譚』は、一通り、目を通した。
しかし、残念ながら、『三国志演義』に関しては、未だ通読できていない。断片的に、いろいろ読んで、知識としてはあるが、全編知っているかと言われれば、否である。
その、『三国志演義』のドラマが、現在、サンテレビで『三国志』として、放送されている。制作は中国であるが、吹き替えがしてあるため、わかりやすい。但し、午前11時の放送なので、録画して、視聴している。
映画『レッド・クリフ』では、「赤壁の戦い」にスポットをあてて、制作されていたが、この『三国志』では、全編描かれているようなので、その前後関係も含めて、よく理解できる。知っている内容のものもあるが、やはり面白い。
もちろん、これは小説であり、細部に関しては、歴史的事実ではないことが大半だろう。それでも、著者の羅貫中の人間観がよく出ていて、日本でも、よく読まれてきて人気があったのはよくわかる。ただ、この作品は、当時すでに流布していた講談を羅貫中がまとめたとされる。
だから、どこの国でもそうだが、歴史的事実関係は、極めて曖昧で、いい加減な部分もあるとされる。そういうと、父も、日本の浪曲や講談は、創作がほとんどだから、嘘っぽいと嫌がっていたのに、なぜ、この『三国志演義』を薦めたのだろう。
それは、この小説の人間観が優れていたからかもしれない。父は、日頃の理詰めの言動とは異なり、「情」のある小説を好んだ。そういうことが、人間が生きていくうえで、大切と思って、子供に薦めたのかもしれない。
このテレビドラマを視聴し終わったら、その『三国志演義』を読むとしますか。それで、やっと父との約束が完了する。
*平成21年8月5日追記
本日で、放送が終了。全編を通じて、知っている内容のものがほとんどで、違和感はなかった。またCGとかを使わず、大量のエキストラを使っているのは、中国らしい。また時代考証も、しっかりしていると思う。ただ、全38回で描くのは無理があったと感じられる。ところどころ、雑な描き方になっている。感想としては、まずまずかなという感じ。また中国人が捉えている三国志の内容だった。やはり国威発揚の意思が感じられる。まあ、これは仕方ないか。作品『三国志演義』自体が中国のものだから。
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