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2009年7月28日 (火)

首相になるには

世間は、衆議院総選挙の話題ばかりだが、いずれにせよ、選挙により、次の首相が決まる。日本は、直接首相を選ぶ制度ではないが、間接的には、それを決めることになる。

だが、現在の日本は投票率が低く、それが政治を迷走させているのは、国民にも原因がある。投票率は70%以上なければ、民意は正しく反映されない。選挙には、必ず投票したいものだ(*注1)。

さて、以前、「首相の条件」について、記したが、今回は、首相になるには、どういう心構えが必要なのか、先人の言葉を使って、少し触れてみよう。

まず、戦前の首相の岡田啓介(2.26事件で暗殺されそうになった。*注2)は、次のように語っているという。首相になると見えなくなるものとして、三つのものがある(*注3)。

 一つは、金。

 一つは、人

 一つは、国民の顔が向いている方向。

これらが見えなくなると、首相の命脈は絶たれると。そして、歴史から、わかりきったことではあるが、これらから、逃れるには、立派な師に常に教えを請い、常に正論を発し、間違った方向に行かないように諫めてくれる諫臣を持たなければならない。

果たして、最近の首相たちに、そのようなブレーンはいるのだろうか。随分と怪しいものである。もしくは選定を誤っている。戦後しばらくは、安岡正篤氏のような東洋哲学の泰斗が、政治リーダーを指導したが、今は、それがいないように感じられる。

もし、それができなかったらどうするか。池田隼人首相の言ったように、三人の知己を近くに置く必要がある。

それは、国際戦略政治を理解している一流のジャーナリスト(常に客観的に、国際政治力学を観察できる人)、本物の宗教家(宗派に囚われず、真に宗教の意味を理解している者で、政治哲学をアドバイスできる人)、そして、健康管理してくれる名医(東洋医学、西洋医学を十分理解して、アドバイスできる人)である。残念ながら、彼は、在任中、病に倒れたので、十分な健康管理ができていたか疑問であるが。

首相になろうと思う方々は、その人たちの言葉を常に真摯に受け止め、まずブレーンを整えるべきであろう。

*注1

よく父は、投票に行かない人には、税金を重くすべきだと言っていた。いろんな事情で行けない人もいるだろうが、現在は、投票日前に気軽に投票できる制度(期日前投票)もあり、言い訳は許されないだろう。

投票しないで、政治家に苦情を言うのは間違っている。せっかく、投票権が付与されているのだから、それを行使するのは、国民の責任であろう。

*注2

2.26事件で、反乱部隊に殺されたのは、岡田啓介首相に、容貌がよく似た松尾傳蔵大佐だった。

*注3

首相になると、見えなくなる、三つのものとして、岡田啓介は、次のように説明している。

金については、職権で、存分にお金が使えるから、その価値がわからなくなる。

人については、いろんな取り巻き連中から、いろんなことを聞かされるが、人物の見分けがつかなくなる。真に使える人材なのか、単に利用しようとしているだけなのか。

国民の顔の向いている方向とは、国民の心である。国民との距離ができて、見えなくなる。

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