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2009年8月27日 (木)

旧作映画の流通

最近の大抵の映画作品は、人々の目に接することなく、上映は打ち切られることが多いようだ。もったいないことだとは思うが、映画が作られ過ぎているのだろう。作る前に、何か審査のようなものも求められる。シナリオの作り込みが大切だ。

制作者が作りたいから作るというのは、現在の著作物同様、資源の浪費になりかねない。最終的に、人々の目に接しなければ、自己満足に過ぎない。もちろん、映画の流通についても、問題があることを否定しない。

たとえば、最近の映画は、期待の高い作品を除いては、大体、1週間の上映がほとんどだ。それでは、なかなか作品が浸透しない。昔のように、1年間上映されて、人気が徐々に上がるという手法は現在では取れないのだろうか。

その後は、一部はテレビで放映されるかもしれない。若い時は、よく録画して、観たものだ。中には、ずっと保存しているものもある。一部はDVDになって、レンタルされる。最近は、旧作だと、100円レンタルというものもある。

流風も、そういうもので楽しむことはある。だが、ビデオにしろ、DVDにしろ、映画館ほど楽しめない(ただ、自分の都合に合わせて観るのには便利だが)。映画館の雰囲気は、一種独特だ。多くの人々と一緒に映画を鑑賞するというのは、別の感動を生む。

ところで、そういうことに、やっと気付いたのか、ワーナー・マイカルが、一部のシネマコンプレックスに、旧作を上映する専用スクリーンを設置するようだ。やっと映画市場も、その必要性に気付いたのかな。この会社は、中高年に利用してもらい、平日の鑑賞者を増やす目的らしい。でも、若者にも、意外にも受けるかもしれない。

その鑑賞料が500円(*注)。だとすれば、流風なんて旧作になるのを待ちますか(笑)。新作は、あらゆる分野の新製品同様、評価が定まっていない。結構、観てから、がっくりというものもある。旧作なら、ある程度評価は固まっているわけだから、損はない。

さらに、数年前の作品だけでなく、50年前ぐらい前の名作も上映されるらしい。昔の名作は、白黒でも、それなりに味わい深いものもある。両親世代が楽しんだものが観られるのなら、これも楽しみだ。

特に、戦前、戦中、戦後をテーマにした作品は、見ごたえのあるものが多い。そういうものが、日常的に上映されれば、人々が戦争に苦しんだことを、若い人にも、ある程度理解できるだろう。早く、関西にも、そういう専用スクリーンが、展開されることを期待しよう。

*注

現在の新作の正規の映画鑑賞代は、1500円くらいが多い。そして特別の日や、特定の対象者に対して、1000円にしている。地域によっては、特別の催しに限って、映画鑑賞代も、新作でも特別鑑賞券などで安くしている時があるが、それでも、せいぜい1000円だ。

旧作が500円は、場所代を考えても、リーズナブルと思う。映画ファンを増やすきっかけになるかもしれない。

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