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2009年8月18日 (火)

父の記憶法

父は、講演会等へも、会社から聞いて来いと言われて、行くのだが、いつも手ぶらだったそうだ。他の人は、手帳とか筆記用具を用意して、メモを熱心に取っていたが、父は前を向いて聞いていただけのようだ。それは父の同僚から、後日、教えられたと母が語っていた。

それでも、会社に帰れば、その報告は最も簡潔で、わかりやすく、的を得たものであったと言う。そこで、小学生の頃、一度父に聞いたことがある。「流風には、学校で聞いたことを、しっかりノートしなさいと言うのに、お父さんは、なぜメモしないのか」と。

そうすると、父は少し笑いながら、「人の話は、メモしていたら、それだけ遅れる。そこで、大事なことを聞き逃すこともあり得る。だから、聞くことに集中して、頭で整理している。流風は、学校だから、まだ聞き直すこともできるが、社会では、なかなかそうはできないのだ。お前は、まだ、きちんとノートしないといけないよ」と。

また別の機会に、父に違うことを聞いた。「前を向いて聞いていたら、メモもせず、段々眠くなると思う。どうすればいいのか」と。それに対して、父は「確かに、ずっと同じ姿勢で、聞いていたら、そういうこともある。だから、気分転換を頭の中で、10分か、15分ごとにする。そうすれば、眠くなることもないし、ちゃんと聞くことができる」と。

後年、思ったことは、人間の意識の集中は15分程度ではないかということ。それを工夫して、父は、学生の頃から、授業なども含めて聞いていたのだろう。父の言うことは、尤もだと思ったが、その後、大学に進学したり、社会に出て、講演会などを聞く機会を得たが、なかなか頭の中で整理できない。

結局、メモを多くとることになる。要点だけにすれば、いいのに、全てメモしようとした愚行。まあ、それでも、後には、慣れてきて、キーワードだけメモするようになった。そうすると、後で、次々と思いだされ、整理するとことができるようになった。しかしながら、ついに、父のようにはできなかった。多分、今でも。若い方には、早くから、父のやり方を真似してほしいと思う。

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