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2009年10月10日 (土)

中小企業の金融

現在、貸し渋りと貸し剥がしが話題になっているが、これは5~6年前にも話題になり、金融庁に、ホットラインが敷かれた。この中で、貸し渋りも、運転資金を充てにしているところは貸し渋りされると、確かに困るが、最悪なのは、何と言っても、貸し剥がしであろう。

これは融資の約束を、貸し手が一方的に破り、融資資金を引き揚げるものだ。確かに、貸し手側からすると、借り手の経営状況が悪化して、将来資金の回収が危ないと判断し、資金を引き揚げるのは、一種の防衛本能だろう。

だが、かつて貸し手の事情で、資金を引き揚げたのが、バブル崩壊後の金融機関であった。それで多くの中小企業は破綻した。あれはひどかった。金融機関も、差し迫った事情があったのだろうが、人間のすることではない。

ただ、今般の事情は、あの時とは異なる。基本的に、中小企業の経営問題だ。もちろん金融に対するBIS規制問題が複雑に絡んでいることは確かだ。メガバンクは、手間のかかる中小企業への融資は、最早、敬遠気味だろう。

それに大手金融機関に、企業を立て直す能力のある人材は、リストラ後、不足している。結果的に機械的に、融資作業をしているところも少なくない。それは規模が大きくなればなるほど、そのようだ。それが、貸し渋り・貸し剥がしにつながる。

まだ中小の金融機関は、中小企業とも共に考える姿勢がある。だから、中小企業も、大手金融機関による安い金利で融資という甘い誘惑に負けず、将来どれくらい面倒見てくれるかも勘案して、融資してくれる金融機関を選択すべきだろう。そして、自己資本比率を高め、過剰な従来の他人資本依存の経営を改めるべきだろう。

*追記

こうなると、将来問題になるのは、やはり雇用問題である。国内で、いかに新しい産業を興していくか。それに尽きるようである。

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