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2009年10月 6日 (火)

これからの日本の環境問題に対する住宅政策

民主党政権が、今後、どのような経済対策をするかわからない。基本的には、国内の資金循環がよくなるような政策を打つべきだろう(*注)。

そのためには、内需拡大にするにしても、いくつかの手を打つ必要がある。国や地方は、リストラと共に、費用対効果で、民需が盛り上がる政策が求められる。一応、巷間、いろいろ噂されている政策の可能性を順次、思いついたまま、整理してみよう。まず、今回は、日本の環境問題に関する住宅政策に関して触れてみよう。

①日本のビジネス戦略としては、脱化石エネルギー及び自然エネルギーの普及に努めることは、誰も否定しないであろう。日本は省エネルギーは得意としてきたが、それは化石エネルギーを前提としたものだ。

もちろん、化石エネルギーは、すぐに無くなることないので、省エネルギー技術は世界市場でも重要な意味を持つ。これは現状における二酸化炭素排出量を減じる。机上の排出権取引より、重要性は高い。

しかしながら、国内に関しては、化石エネルギーから脱することが望まれる。もちろん、将来においても、化石エネルギーの利用が完全に無くなることはあり得ない。だが、国民生活においては、脱化石エネルギーに徹する政策が、これまで以上に求められる。

②それは太陽光発電が、やはり主流になるのだろう。ということは、住宅政策の転換が望まれる。つまり、あまり太陽光発電が期待できないマンションには、環境税を課し(高層マンションほど高い税率にする)、太陽光発電を設置したある一定規模以上の条件を満たした戸建には、さらに優遇措置を取ることだろう。

③昭和56年以前の住宅は、1589万戸(住宅の種類不明。戸建が多いと思われる)あり、耐震基準を満たしていないものも多い。そして、耐震診断がおざなりにされている場合も多い。耐震補強するのか、建て替えするのかの判断を早急にさせる必要がある。政策的には、支援する制度が、すでにあるのだが、浸透していない感じがする。政策の更なる練り直しが求められる。

また、そうした住宅に、建て替え促進を促す折に、太陽光発電を導入すれば、優遇措置や補助金が得られる措置を講ずるのも適切だろう。

④そして環境に絡めるなら、新築・建て替えで、一定規模の庭があり、家庭菜園を持つ住宅にも、支援が必要かもしれない。どこか忘れたが、そういう地域開発したところはすでにあるようである。そういうことを後押しして、徐々に全国展開することも大切だ。

⑤そして、現実、少し地方に行くと、不動産は、割安な物件が多いわけで、国全体としても、人口分散政策の一環で、地方の民間住宅ストックを質量ともに充実させることも大切だ。東京など首都圏に人口が集中するのは、公共交通にとっては、効率的であっても、年々災害リスクは高まるばかりだ。分散させれば、その被害は小さくできることは、震災で実証済みだ。

⑥また、住宅政策とは直接関係はないが、指定樹種を7メートル以上の高さの物を、庭に数本以上、植樹した場合の支援も必要かもしれない。それは、それをメンテナンスする仕事が発生し、森林管理の人材を育成し、増やすことを可能にするからだ。彼らは防災と環境面で重要な役割を果たす。つまり、住宅地に、そのような高木を植えることは、森林保全の仕事をする人たちの所得を補助的に潤すことになる。

⑦それからリフォームによる住宅価値向上のため、リフォームも含めた中古住宅評価基準を明確にすべきだろう。これからは新築より、中古の流通が大切だ。そのためには、固定資産税の元となる路線価基準以外に、住宅の中身の実質的価値評価が大切だ。それには、リフォーム業者の格付けも重要で、設計図の管理・住宅の履歴管理とか考えると、建築設計事務所の役割が大切になってくる。彼らの意識転換も重要だ。

一応、ざっと見ただけだが。住宅における環境問題は、まさに人口の集中から分散へということだろう。一見、非効率に見えるが、環境にとっては、望ましいだろうし、人が散らばって住むことにより、環境面に良い影響を与え、国の保全価値を高める。新しい住宅政策に期待したいものだ。

*注

国内の資金循環をよくするためには、金融政策が大切だが、日銀と政策のすり合わせも必要だ。現在の超低金利政策による、国内資金の海外への流出が、国内経済を困難にしている要因の一つだから。

その点、現在の日銀トップは、学者みたいで、危機感が足りないのも事実だ。かつて民主党は、天下りを心配して、人選を誤った。日本銀行のようなところは、天下りはあまり気にせず、その有能さで選ばれるべきだろう。

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