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2009年11月28日 (土)

マンションババ抜きの時代

マンション専業大手の穴吹工務店が経営破綻した。専業であっただけに、リスク分散が出来なかったことが、破綻を早めたようだが、この企業に限らず、マンション開発企業は、経営に苦しんでいる。今後も、続いて破綻、整理は起こる可能性も高い。もうすでに、内々で整理した企業もある。

都市部のマンションは、わからないが、地方のマンションは、終焉を迎えつつある。住宅ストックが十分あり、余っている現在、新規のマンション開発はあり得ないだろう。新築マンションに、最早、価値を見出していないと言える。それにマンションは、環境の時代にも、対応できないことは明らかだ。

都市部のマンションも、新築は億ションを除けば、価格面から敬遠されている。再生、リフォームによる中古マンションの見直しも進んでおり、今後の動向が注目される。新築で無理なローンを組むより、賃貸の先払い感覚で、転売を諦め、“捨てマンション”という意識である。

このような発想をするのは、本来、男が多いのだが、女性も、それを容認しつつある。経済的な予算の制限ということもあるだろうが、リフォームでも、外観は、少なくとも、新築と変わらない。マンション全体の設備の更新リスクは負うが、そのことを考慮に入れれば、ペイすると判断しているのかもしれない。

仕事のための一時期だけに住むのであれば、賃貸同様、それで十分と判断する人が増えるだろう。基本的に、それは立地の良さの割に割安であることで判断される。ただ、相対的に古い余剰マンションは、設備更新コストもかかるし、いずれ廃墟になる。それを除去するには、コストがかかる。

マンションババ抜きの時代が始まったと言えるだろう。もちろん、中古マンションの価格動向は、わからないが、それなりに調べて見極め、期限を切って住む“捨てマンション”と割り切り、設備更新コストを負担してペイするなら、現在、お買い得物件があることは間違いない。

だが、最終的に、所有者が権利を放棄すれば、いずれ廃墟になる。その処理コストは誰が負担するのか、それが問題だ。

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