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2009年11月 4日 (水)

昔のマンガの再放送

先日、ふと朝、テレビをつけたら、懐かしい昔のマンガを放送していた。放送しているのは、サンテレビだが、制作コストを安くあげなければならない地方局は、再放送の取り上げ方が重要だ。最近のサンテレビは、韓国ドラマ、中国ドラマ、B級映画、時代劇の再放送が多いが、これにマンガの旧作が加わったようだ。

これらは大変懐かしいものが多く、他の民放放送がくだらないものが多い中、サンテレビとしては、苦肉の策だろうが、いい線を行っている。同じく、映画館も、旧作の上映を安くして、人気が出かかっているようで、こういうやり方は、多かれ少なかれ、ある程度の需要があるということだろう。

放送しているので視たものは、『鉄腕アトム』と『鉄人28号』だ。確か、『鉄腕アトム』については、子供時代、よく視聴した。アトムの彫刻も彫った記憶がある。確か、学校の休みの宿題に彫刻があって、題材に困り、たまたま家にあった、アトムのおもちゃのケースの表紙にしたと思う。不器用な流風にしては、意外に良くできた思い出がある。図案を真似たのだから、当たり前だけれど。

さて、その『鉄腕アトム』だが、子供の頃、あれだけよく視ていたと思うのだが、あらすじはほとんど覚えていないことに気付いた。だから今見ても、なかなか新鮮だ。子供向けのマンガと言えば、そうなのだが、作者の意図は深くしまい込まれていたようだ。結構、内容は深い。作者は、その時代の為政者や科学者を風刺しているのだ。

もう一つの『鉄人28号』は、少し視た記憶があるが、それほど視ていないかもしれない。しかし、名前はよく知っている。改めて視ると、その内容は、やはり大人の世界の風刺である。これも子供向けのマンガと言いながら、結構、大人の意見を滲ませている。まあ、多くの童話がそうであるように、マンガも書き手は大人だから、そういうことになる。

確かに、現在のように、コンピュータグラフィックの発達した状態から見れば、作画は、手書きで稚拙と言える部分もあるかもしれないが、そのシナリオは深い。作者は、子供たちに何を訴えようとしたのか。人々が、どうあるべきかを子供たちに説いたのかもしれない。

このように、マンガの旧作を視ていると、何もお金を新規につぎ込んで、新しいものを作らなくても、放送ストックがあるのだから、それを見直して、再放送することは意義深いことだ。それも、数年前のものではなくて、何十年も前のものを放送するのがミソだろう。放送局は、放送ストックを見直すだけで、たくさんの宝を発見するだろう。

*追記

なお『鉄人28号』の大きな立像が、JR新長田の駅前にできた。このマンガを知らない世代は、単に震災に打ち勝つという意味で作られたオブジェと捉えているらしい。

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