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2009年12月 5日 (土)

漢方薬の保険適用除外は必要か

子供時代、ある病気になり、入院したが、病院で処方される薬では治らず、医師(医長)もお手上げで、退院させられた。ところが、母が何かにすがるつもりで、漢方薬局に相談して、漢方薬を処方してもらったところ、数カ月して、完治したことがある。

それは最近販売されている製剤された漢方薬ではなく、煎じ薬だった。そのことを医師に伝えると、面子を潰されたためか、激怒したそうだ。当時は、医長回診で、彼の後ろに、たくさんの人が従っていた。彼は、皆の前で、面子を潰された思いだったのだろう。

ただ実際、病気が治ったのだから、漢方薬は、侮れない。西洋薬だけでは、限界があったのだろう。母は、要らぬことを言った訳だが、当時の医療に疑問を持つきっかけになった。その医師では、治せなかったのは事実で、母は、それ以後、病院に不信感を持った。

また年齢を重ねて、中高年になると、本能的に、西洋薬の服用は、医者から処方されたものであっても、長期服用は副作用の危険を感じる。しかし、体調が悪ければ、医師の言う通りに服用しなければ、治る病気も治らなくなる可能性もある。

その判断は、なかなか難しいが、西洋薬でなくても、中高年の体に合う薬は存在するかもしれない。それは西洋薬より効き目が緩い漢方薬だ。中高年になると、薬の選択としては、漢方薬が望ましいと直感的に思うようになる。そういうことで、漢方薬を求める人は多い。

だが、それは、ほとんど医療機関を通じないため、私的に、漢方薬局で買うことが多いため、保険適用外になる。その漢方薬を事業仕分けで、保険適用外にしようという話が出ており、そのことに対して、反発が出ている人々がいると言う。

今回、この話を聞いて、少し驚いた。漢方薬が保険適用になっていることを初めて知った。確かに、最近は、漢方薬も、煎じ薬とは別に、通常の薬のように錠剤や粉剤になったものがある。

煎じ薬は、もともと民間療法から出発しており、現在の日本の医療とはそぐわないので、保険適用外はわかる。しかし、錠剤や粉剤になったものは、漢方薬といっても、すでに、薬効データの揃っていることも多く、それは通常の薬と変わりがない。

これを保険適用外とするのは、少し行きすぎかもしれない。むしろ、高齢社会では、そういうものを求める人が多くなるとすれば、現在、市販されている錠剤や粉剤になったものは、間違った利用を避けるため、保険適用でないと、利用できないようにすべきだろう。

ただ、民間療法的な煎じ薬の漢方薬をどうするかという問題は残る。漢方薬の煎じ薬も、素人判断で、事故が起こっている例もある。ただ先に示したように、流風の経験では、薬効はあると思うが、その薬効について客観的データがなければ、汎用性がないと言える。

データが揃っているのであれば、保険適用とすべきだし、データが不十分であれば、当面保険適用外も仕方ないと思うが、データが十分そろった段階で、保険適用とするのが望ましい。そしてデータ作りに、中国からデータを得るなどして、国としても協力すべきだろう。

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