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2009年12月15日 (火)

ビジネスを動かすには その三(円高で儲ける)

ビジネスを活性化するのは、民間の知恵。決して政府ではない。国や行政への依存体質の高い企業は、早くその意識を脱しよう。

ドル安の流れを止められないのは明らかだ。このことは、ずっと前から記してきた。円高になって困っている一部の業者を取材して、マスコミは、不況・デフレになったと騒いでいたが、本当に困った報道。基本的に、何をしようと、ドル安・円高の流れは変わらない。国の財政支出は焼け石に水だ。

ところが、日本の経済は、輸出だけで成り立っているわけでもない。大体、輸出は日本のGDPの15%程度だったと思う。それを過大に騒いでも仕方ない。

実際は、逆に円高で、ほくそ笑む人々もいる。その人たちは、黙っている。彼らは、儲かっているけれど、口にチャック。輸入で儲けているところは、単に、海外品を円高で安く仕入れているだけではない。次のようにしている。

①日本でデザインし、海外で製造・品質管理し、完成品として輸入する例。

更に進んで、ユニクロのように国内素材メーカーと提携して、新しい素材を開発して、縫製等製造のみ海外に出す例もある。発展途上国からの輸入品より品質が良く、価格も安い。

②海外から、素材を輸入し、日本で加工する。

輸入品より品質を良くし、国内品より安くしている例。例えば、穴子は韓国から輸入し、加工は国内でしているものや、南京豆は中国から輸入し、加工は日本でしている例。両者ともに輸入加工品より美味しく、素材共に日本製のものより安いが、輸入品より高い。こうすれば、日本の労働力も活用でき、一石二鳥。

これらは、単に海外品を輸入して売るより、付加価値がついて、価格が通って儲かるのだ。

しかしながら、円高で儲けているのは、輸入企業だけではない。輸出比率が高いのにも、かかわらず、利益を上げ続けている企業がある。それは大企業にもあるし、中小企業にもある。彼らは、円高環境の輸出で利益を上げられないのは、経営者の怠慢と指摘する。

一般的な円高対策として、二つある。まず円建て輸出を高めることだ。そうするには、日本の商品力が問われる。円高になっても、相手国が欲しければ、円建てでいいとなる。そう言われるような輸出環境にしなければならない。

次に、海外調達比率を高めることだ。商品設計時に、そのことを織り込んだ設計をすることが求められる。そして、付加価値をつけて再輸出する。単に価格だけで海外調達するのではなくて、日本の技術と海外調達部品とを融合させる経営者の意識が求められる。

*追記

上記には記していないが、もちろん海外工場の設立も一つの手段ではある。ただ国内の空洞化を促進する。国内とのバランスが大切で、海外への依存度を急速に高めることは、また別のいろんな困難が待ち受ける。

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