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2010年1月 7日 (木)

平成22年の干支~庚寅

今年、平成22年が、寅年であることは、誰でも知っている。だが、流風は、不勉強で、干支については、ほとんど理解がなかった。いや、言葉は知っていても、理解しようとしなかったというのが正しいだろう。

確かに、熊楠の『十二支考』を読めば、虎について、史話とか伝説、民族の類は詳しく記されている。だが、そもそも、十二支とは何ぞやということは、この本には記されていない。つまり基本常識なのだ。残念ながら、流風は、その常識を持ち合わせていなかったことになる。

そういうことで、兵庫県立図書館では、新年のオープンに際して、「平成22年の干支 庚寅(かのえとら)」について、解説したパンフレットを配布すると言うので、早速もらってきた。部数に限りがあったようだが、幸いにもゲットすることができた。

そこで、流風の覚えとして、パンフレットに基づき記しておく。ご存知の方も多いと思うので、必要ないと思う方はパスしてください。あくまで、十分な教養のない流風自身のためのメモですから。

さて、干支とは、中国古代哲学の陰陽五行思想にある。まあ、ここまではわかる。太陽と月だ。その他の惑星として、木星・火星・土星・金星・水星の五惑星がある。そして、それに対応するかのように、地上では、木・火・土・金・水の五気があるとされる。なるほど。

この五気の輪廻・作用が、五行ということだ。ふむふむ。五行は、宇宙の万象、色彩・方位・季節・天神・十干・十二支等を象徴しているという。

更に、木・火・土・金・水の五気は、陽の「兄(え)」と陰の「弟(と)」に分かれる。これで十干ができる。すなわち、次のように表現され、イメージされる。

木兄(きのえ、甲)・・・・大樹

木弟(きのと、乙)・・・・灌木

火兄(ひのえ、丙)・・・・太陽の光熱

火弟(ひのと、丁)・・・・提灯・蝋燭の火

土兄(つちのえ、戊)・・・山・丘陵の土

土弟(つちのと、己)・・・田畑の土

金兄(かのえ、庚)・・・・剛金

金弟(かのと、辛)・・・・柔金

水兄(みずのえ、壬)・・・海洋・大河・洪水の水

水弟(みずのと、癸)・・・水滴・雨露・小流の水

そして、この十干に十二支が組み合わされる。略して干支。それで60年ごとに一周するように作られている。十二支を言えと言われて、詰まるタレントも多いですが、流風も、一瞬詰まる口(苦笑)。十干との組み合わせは、覚えられません。

十二支は、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・羊・申・酉・戌・亥」ですよね(笑)。これは五惑星の中で一番尊いとされる木星の運行に拠っているらしい。

木星は、12年で天を1周するので、1年に12区画の中の1区画ずつ移行する。木星は、太陽や月とは逆回転するため、反映の仮の星を考え、時計回りのように西から東に移動させる。この仮の星を「太歳」と言うらしい。この居所に、配されたのが十二支だ。

いちおう、まあ、別の機会に、触れるかもしれないが、干支全般について記すのは、ここまでにしておこう。問題は今年の干支だ。つまり平成22年の干支は、庚寅。この庚寅の意味するところは、「庚」は、金の気であり、「寅」は、木の気で、金は木に強い。斧は木を切り出し、のこぎりは、木を細工する。すなわち金の性情が強いが、木のよいところを引き出すという意味もある。

また寅の月は旧暦で正月であり、新暦では2月を指す。すなわち春の中で、立春を意味している。卦は「地天泰」で、陰陽相和しているという。「地天泰」は、『易経』に解説してあるが、単に「泰」という場合もある。卦は吉である。これは何を意味するのか。君臣の上下の意思疎通がうまく行くという。

そして、そこから新たに動き出すということだ。ただ、それは英語で言えば、スクラップ・アンド・ビルドのニュアンスが強い。古い物を壊して、新しい物を作る。これを肯定的に考えればいいことだが、歴史的には、自然災害も多い。

例えば1650年(慶安3年)には、江戸大地震が起こり、180年後の1830年(文政13年)には京都大地震が起こってるのだ。これに180年を加えると、2010年。不気味だ。ノストラダムスの大予言より、物騒だ。まあ、そういうことが起こらないことを祈る。

しかし、阪神淡路大震災(1995年。京都大震災から165年後)でも、多くの犠牲者は出たが、再建に伴い、新しい街づくりがされたことは何たる皮肉か。スクラップ・アンド・ビルドは、多くの犠牲を伴うことを覚悟せねばならないのか。

結局は、何が起こっても、騒がず冷静に対応できるように、日頃の用意と準備が大切ということだろう。でも、どんなに用意と準備をしても、災害からは逃れられない。結局は、お互い助け合って、やり直すしかないのだろう。

今、日本自体も再建の途中だが、スクラップ・アンド・ビルドで、自然災害同様、多くの人が苦しむかもしれない。天皇の正月のお言葉ではないが、天災であろうが、人災であろうが、皆で助け合って、乗り越えなければいけないのだろう。そのためには、お互いの気持ちが通じ合わなければならない。そうすれば、日本の未来に明るい兆しが見えてくる。

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