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2010年1月 8日 (金)

他者への度量

他者を認めることは、なかなか難しく、粗を探すことの方が容易い。だが、組織を動かす地位に就けば、それでは人は動かない。最近、よく言われる誉めて動かすというのは、甘いという人もいるが、大事なことだ。ある有名な人は、3つ誉めて、1つ貶すぐらいが、丁度いいと述べられていた。

人間というものは、他者に認められたいものだ。これは、人を動かす要所を突いていると思う。ただ、そういう風になるには、いろんな葛藤がある。人間を幅を広げる努力というものは、簡単なようでなかなか難しい。

さて、同様な話で、松平楽翁は、ある古老の話を次のように伝えている。

一、「あの人はどうであろうか」と問われたら、「誠によい人である」と答えるようにしている。この場合の、「よい人」というのは、まず、よい人に違いない、と。

二、「然らば、あの人は」と問われると、「よい人である」と答える。この「よい人」は、普通の人であるという意味である、と。

三、そして誰しも出来の悪い人と考える人を、「どう思われる」と問われたら、「よい人である」と答えている、と。

一、二、の例は、理解できても、三のことは得心がいかないので、「どうしてか」と尋ねると、その古老が応えて言うには、

「人を見るには、まず十中に五つほど、よいところがあれば、非常によい人であり、一つか二つよいだけでも、大抵がよい人の部類に入るのだ。十中が十悪い人というのは、なかなかいないものだ。そうでなければ、悪い人とは言えないのだ」と。

他者を評価する時、良いところを見つける努力を怠ってはならないということだろう。そのためには、他者への度量を大きくする必要がある。そして、自己評価する時は、その逆をしなければならない。厳しく、自分自身を律しない限り、他者を評価できない。

松平楽翁は、それほど好きな人間ではないし、実際、それが実行できたか疑問が残るが、この話を留めたことは評価せねばならない。

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