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2010年3月25日 (木)

これからの学卒者の選択

報道によると、主要企業は来春も抑制するようだ。新卒者の就職は確かに大変かもしれない。だが、現状は、求人は求職を上回っており、従って、求職者は、企業を絞った結果、そのようになっているのだろう。

そのように考えると、大企業は、求人を絞っているかもしれないが、中小企業は求人を出しているということだ。新卒者は、中小企業への就職は、親も含めて望まないのかもしれないが、ここは考え直すべきだろう。

いくら卒業を延期して、留年のようなことをやって、就職を先延ばししても、本人にとって有益でないことは明らかだ。また学校側に問題があるとすれば、産業人に必要な考え方とか、ビジネスの基本を学生に教えていないことだろう。

教育界側に、産業界の動向を教えるカリキュラムにないところが多すぎる。いつまでも、有名な企業に就職活動するのも、どうかしている。知名度は低くて、小さくても、優良企業は存在する。ここに企業側と教育側に意識のずれが感じられる。

更に、企業側は、即戦力を期待しているわけではない。多くの学生は、資格が就職に有利と考えているようだが、それは特別な職種に就かない限り、あまり必要ないだろう。せいぜい、運転免許と簿記の知識があれば十分だ。語学も出来ればいいという程度だ。

まず、積極的にコミュニケーションしようとする気持ちがあれば、何とかなる。それにはいろんな経験と知識が求められる。ただ、企業人たる心構えとか、基本的な作法は、入社前に身につけて欲しいと望むだろう。

確かに、昔は、企業側で、入社後教育していたが、今は企業側に余裕がない。ましてや中小企業では、そういうことは十分できない。学生時代に、社会人に必要な基本的なビジネスの仕組みは、カリキュラムに組み込み、訓練しておくべきだろう。

その次の段階で、企業の選択にしても、大企業就職するのがいいのか、中小企業に就職するのがいいのか、考える必要がある。大企業では、すぐにやりたいことができるわけでもない。意識が高く、能力のある人間には、辛いことだ。ただ、時間をかけて組織で仕事をすることを望むなら、そういう選択もいい。

中小企業では、いろんなことをいきなり与えられるから、いろんな能力はつく。ただ、それは自身で、成長プロセスの絵を描く必要がある。将来目的を明確にして、どの能力により重点を置くか考えて、仕事に取り組む必要がある。

すなわち、例えば、経営者を目指すとする。そうなると経営について、仕事と並行して、学ぶ必要がある。そうすれば、結構、ハードになるが、仮に経営者になれなくても、人生を楽しめるのは間違いない。だから、自分の絵を描けない人には、厳しいだろう。

また、これからの企業の多くは、アジアで展開しなければならない。すなわち、新戦力の大半は、いずれ海外での仕事になる可能性が高い。もちろん、それはそれで海外へ雄飛する機会を与えられるのだから、それをチャンスと考える人は、まだいい。

ただ、現在、就職を先延ばしている人々は、そういう覚悟も、多分出来ていないということだろう。最近は、海外留学も敬遠し、海外への見聞を広める意欲も低いという。しかしながら、今後の職場は、国内ばかりではないと覚悟しておく必要がある。

それは、大企業とか、中小企業ということはあまり関係がない。これからの若い人が、国際舞台で活躍するには、基本的に、より人間力が問われ、コミュニケーション力が問われる。基本的に求められるのは、他者に自分から働きかける積極性や行動力だ。

*追記

現在の、新卒者のレベルに、学校間格差は、そんなにない。偏差値とか言うが、入試レベルで成績が良くても、社会人で成功する保証が与えられているわけでもない。また在学中の成績は、よいことに越したことはないが、それが全てではない。せいぜい努力したことが認められるだけだ。

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