« ビジネスを動かすには その十(宿泊産業) | トップページ | 鹿、鹿、鹿 »

2010年4月13日 (火)

牡丹の花~漢詩『白牡丹』

昨日の強い雨風で、流石の水仙も無残な状態になっている。それに代わって、フリージアの黄色い花は、力強く咲いている。どの花にもピーク時と言うことはあるようだ。その他にも、木瓜の花も、雨に負けることなく咲いている。

それにシャクナゲやカリンも咲き始めた。アオキやハナミズキも、地味に咲いている。鬼も十八、番茶も出花と言えば、アオキやハナミズキには、可哀そうかな。

さて、昨年秋に、株分けした牡丹が、蕾を大きくしている。昨年は、放置した牡丹が、背が高くなりすぎて、あまり大きな花は咲かなかった。そこで、「座れば牡丹」の名の通り、長く伸びた枝をカットし、株分けをして、植え替えた。

昨年は三株だったものが、今年は倍増し六株だ。その内、一株は生育がよくないが、後の五株は、昨年より、蕾を大きくしている。期待できそうだ。

ところで、牡丹の花は、中国で愛され、かつて国花だった時期もあるそうだ。そういうと、中国絵画にもよく描かれ、中華料理店に行くと、牡丹の花の絵がよくかかっている。なかなか重厚な花だ。

今回は、その牡丹を題材にした漢詩を取り上げてみよう。それは韋荘によるもので、『白牡丹』。韋荘は、晩唐の詩人。

  閨中妬むことなかれ 啼粧の婦

  陌上須(すべから)く慚(は)ずべし 傅粉の郎

  昨夜月明渾(すべ)て水に似たり

  門に入りて唯だ覚ゆ 一庭の香

啼粧とは、白い粉を目の下に薄く塗って、涙のあとのように見せる化粧法らしい。傅粉の郎は、魏の国の美男子だった何晏(かあん)は、色白だったため、化粧しているのではないかと疑われた故事から、化粧した男を指すらしい。最近は、化粧する男がいるらしい。ちょっと気持ちが悪い。

さて、解釈としては、次のようだろうか。「(いい匂いで美しい牡丹に対して)閨にいる婦人たちも妬んではいけませんよ。路上にいる美男子も、しょげかえるだろう。昨夜は、月明かりに照らし出されて、庭は一面、水が浸っているように見えたが、門に入ると、いい匂いがするので、牡丹が咲いていると分った」というような意味だろう。

まあ、今までに、漢詩を解釈してきたが、本当は、いろんな意味が隠されているらしい。表の意味と裏の意味。いろんな解釈遊びは面白い。ここに紹介しているのは、表面的な解釈だけだけれど。

家の牡丹は、多分、今月末から五月にかけて咲くのだろう。絵にするのなら、それに遅れないように。花の命は短い。

|

« ビジネスを動かすには その十(宿泊産業) | トップページ | 鹿、鹿、鹿 »

古典文学・演芸」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ビジネスを動かすには その十(宿泊産業) | トップページ | 鹿、鹿、鹿 »