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2010年6月16日 (水)

子どもの目

子どもの目線は、大人と異なる。六眼では、童眼と呼んでいる。確かに、大人とは身長差があるから、見える物が異なるのはわかる。子どもは地面に近いから、地面をよく見ている。

地面で動いている生物をよく見ているのも、子どもだ。自分の子ども時代も、そうだったように思う。三歳頃、泥んこ遊びに飽きて、近所の人に何をしているのかと問われて、「アリさんの家を探している」と答えていたそうだ。

ひたすら、アリを追いかけ、土を掘り、たくさんのアリがいるのを見て、喜んでいたという。親から後年、教えられたことだが、記憶がある。たくさんの部屋に分かれ、白い卵のようなものもあった。近所のお婆さんは、「無体な。可哀そうなことをして。本人は、また何もわからないのだから、仕方ないけれど」と、母と話していたと思う。

でも、こんなことに、大人は気付かない。大人目線とは明らかに違う。そして、見る態度が違う。すべては新しい発見だから、先入観なしに見る。だから見方が素直だ。大人のように、いじくりまわして見ることはしない。見える物を、そのまま見る。そして、それが、そのまま記憶される。

でも、大人も、時には、童心に帰って、子どもだったら、どこが見えているのかを知り、子どもの観察態度を見習いたいものだ。まあ、アリの棲家を荒らすことは、さすがに、止めておいた方がいいと思うが(笑)。

*追記

もちろん、いろんな知識や経験を重ねた大人が、子どもの視点で、完全に見ることができるかといえば、それは不可能であろう。ただ、ある程度、訓練すれば、子どもの目線で、物事を見るのは可能だろう。それは意識せずに、無意識に、どれくらい集中できるか、ということだろうか。

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