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2010年6月22日 (火)

誤った判断を避けるには

私達は、毎日、何らかの判断している。卑近な例では、昼飯は何を食べようとか、売り出しの商品は割安かなど、いろいろ。もちろん、もっと大きい判断に迫られることもある。そして判断基準は、人それぞれだろう。過去の経験から判断する人もあれば、合理的な判断をする人もいるだろう。

ただ、判断で、成功、失敗の分かれ目は何なんだろうか。良い判断をすれば、当然よい結果を招く。逆に、誤った判断は、身の不幸を招く。であれば、誤った判断は、どこから来るのか。このことは、『菜根譚』でも、警告している。それは次のようだ。

  偏信して奸の欺く所となることなかれ。

  自任して気の使う所となることなかれ。

  己の長を以て人の短を形(あらわ)すことなかれ。

  己の拙に因りて人の能を忌むことなかれ。

解釈すると、まず、「偏信して奸の欺く所となることなかれ」とは、次のように解することができる。一般に、極論は、面白く聞こえるものだ。世の中には、そういうことが巧みな人もいる。ただ物事を一面的に見せて、その他の面については、覆い隠すから、危険この上ないのも事実だ。そのことを理解した上で、彼らの意見を聞くことは、まだいいが、信じてしまうと、とんでもないことになる。

「自任して気の使う所となることなかれ」は、自信過剰による暴走を戒めている。人間、うまいこといくことが、たまたま続いたりすると、過剰な自信を持ったりする。だが、そこに落とし穴がある。多分、これは心の隙ができることを意味している。

「己の長を以て人の短を形(あらわ)すことなかれ」とは、自分ができて、他人ができないと、見下げたりする。自分の長所は、欠点の裏返しと考えておいた方がいい。だから、他人の短所を責め立てたりしてはいけない。

「己の拙に因りて人の能を忌むことなかれ」は、自分の拙さを棚に上げて、他人の才能を妬んではいけないということ。他者の才能は素直に認め、自分の持ち味を確認することが大切である。

彼が言おうとしたことは、心の偏りをなくし、自分自身をよく知る努力をし、他者の長所を見るようにし、他者に対する妬みを排せよ、ということのようだ。基本的に、自己を確立し、他に迷わされないことだ。そして謙虚な態度が求められる。そのようにすれば、判断を大きく誤らないということだろう。

 

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