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2010年6月 2日 (水)

兵庫で太子を感じる~鶴林寺(中)

そして、不幸なことに、2002年、重要文化財の『聖徳太子絵伝』、『阿弥陀三尊画像』等八点が盗まれ、後、『絵伝』は、破損された状態で取り戻されたが、その修復には、大変な年数と費用が掛ったようです。しかし、その他の画像はほとんど戻っていないようだ。

これらを盗んで、どれほどの意味があるのだろうか。結果的に貴重な文化財を傷つけただけだ。犯人は、日本人か、外人かどうかわからないが、日本人の歴史資産を冒涜する行いは止めてもらいたいものだ。彼らに、いずれ罰が当たって、不幸が訪れるだろうが、それは先人の意図するところではない。不幸は、自ら招くものだ。

ただ、それなら、最近、京都の寺では、よくやっている電子コピーの技術を利用した複製の展示があっていいのではないかとも思う。ただ複製するにしても、費用はかなりかかるようで、寺の資金では、到底賄うことはできず、京都のような観光地のような寺社仏閣のようには行かないという。

だが、そうだろうか。公費には全面的に期待できないかもしれないが、檀家以外で、全国から少額の寄付でも募れば、それなりに集まるのではないだろうか。今は、ネットで寄付を募る方法もある。問題は、どのようにしていきたいかという、寺の意志だ。目的が明確であれば、賛同は得られるのではないか。

更に、それなりに聖徳太子を尊敬している人は今でも多い。その関係施設の宝物が、複製であっても、きれいな状態で、常時見ることができれば、むしろ喜ぶ人も多いと思う。複製の方が本物より美しく見られるのなら、それはそれで価値がある。

それに、剥げ落ちたか絵を見ても、今一つ、一般には有難さが伝わらないだろう。やはり当時の絵の雰囲気が分かる複製画は意味を持つ。よって、早く複製をつくって、本物は、国か県の美術館に保管してもらうシステムに切り替える発想が必要だ。

確かに、檀家や信徒にとっては、本物が有難いのだろうが、それはそれで機会を見て公開すればいいし、一般客には、複製画で楽しんでもらうという柔軟な考え方が必要と思う。

次回に続く。

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