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2010年7月 7日 (水)

三千世界という意味

以前にも、取り上げた「三千世界」について、時々尋ねられる方がいるので、覚えとして単純化して、少し記しておこうと思う。もちろん、仏教用語の「三千世界」について、すべて記すことはできない。それは専門家に尋ねてほしい。ただ世間一般には、単に「世間」というような意味で使われていた。そして今は、あまり使う人もいない。

それでは、三千世界の元の意味はというと、これは仏教における宇宙の単位といえる。まず中央に須弥山があり、七山、八海、四州、八州、無料州が取り巻き、鉄囲山(てっちせん)を周囲に巡らしたものとされる。これが我々が属する一つの世界(一世界)だ。これらは、よく仏教画に描かれているので、目にした人は多いと思う。

そして、大虚空には、無量の世界が存在する。大虚空とは、宇宙を指しているのだろうか。まず、一世界を横に一千列(つら)ねたものを小千世界と称する。更に、小千世界を一千列ねたものを中千世界という。そして、更に、中千世界を一千列ねたものを大千世界という。

この大千世界を、千を三度掛け合わせたことから、三千大千世界といい、略して、三千世界というのだそうだ。そして、三千世界は、一仏の支配する単位となっており、「一仏土」ともいう。釈迦の支配下にある一仏土は、娑婆世界と呼ばれている。よく壁の内側から出てきた人が言う、この言葉は、ここから出ている。

なお三千大千世界を更に十万憶並べたところに、阿弥陀仏の支配する極楽浄土があるとされる。よく、そんな世界を考えたものだ。極楽は、ずっとずっと先の世界のようで、とても到達できるものではない。極楽は、善人でも簡単には手に入らないものらしい。

だが、物事は考えようで、人は宇宙の一部であると同時に、人自身が宇宙であるとも言える。そうであれば、極楽は、自分自身の中にあるとも考えられる。ハヤブサのように宇宙を探索するのもいいけれど、自分の中を探索した方が、極楽を発見するのは早いかもしれない。

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