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2010年8月22日 (日)

理紀之助の『常道』その四

今回も、石川理紀之助の『常道』から、その言葉を引用してみよう。

「人のためにする損は損にあらず、わがためにする利は利にあらず」

人や社会への貢献のために、いろんな手間をかけることは、回り回って自分に返ってくる。逆に、自分のために上げた利益は、結局、反社会的なものになりがちだ。

意味は違うが、損して得を取れ、に通ずるものである。企業も、目先の利益を追求し続ければ、いずれ困難に直面する。長期的視野で、将来を見通しつつ、現状に対応する。

かつて日本企業は、長期的視野に立った経営をしてきた。だが、いつ頃からか、西欧的短期利益追求型経営に移行し、おかしくなった。欧米の経営システムは、それはそれで彼らには、意味があるのだろうが、日本の経営には、合わない。

金融システムのBIS規制もおかしなことだ。西欧のシステムが、日本のシステムに、無理に合わそうという短絡的な考えが問題だった。それぞれの国の環境に合った金融システムが必要なのに、何でもかんでも、システムを統一してしまおうとする無駄がある。

日本の企業は、もう一度、社会に貢献することを、まず第一に、長期的視野で、企業行動基準を修正するべきだろう。西欧のシステムが、いつも正しいとは限らない。そのためには、国際社会をも説得しなければならない。

*追記

また西欧ビジネスにおいては、巨額の利益を貪り、後に、一部を寄付する考えがあるようだが、これは明らかに順番が違う。資本主義の行き過ぎは、社会を蝕む。それを巨額な寄付がなされようと、最早回復はできない。

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