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2010年8月14日 (土)

玉音放送と憲法

明日8月15日正午は、玉音放送された日だ。流風は、もちろん知らない。両親は感慨深そうに語っていた。母は、「学生も含め知識人は、誰も、この戦争は勝てる見込みがないと知っていた。でも、誰も止めることはできなかった。皆、時代の雰囲気に呑まれてしまった」と言っていた。

結局、広島と長崎に原爆が落とされるまで、戦争を止めることができなかったのは、当時の為政者に問題がある。もちろん、天皇に恥をかかせてはならないという名目はあったが、実際は、軍部の暴走体質に問題があった。

以前にも記したように、戦争は始めると同時に、どう終えるか準備しなければならない。永久に続けられる戦争は存在しない。日露戦争までは、武士道がまだ生きていたが、それ以後は、廃れて言った結果が屈辱的な敗戦である。

結局、天皇の力を借りずに、戦争を終えることはできなかった。逆に言えば、いかに天皇の及ぼす影響が大きかったがわかる。玉音放送と同時に、小さな小競り合いは除いて、概ね、日本軍は、武器を捨てた。一斉に波が引くように、軍が引いていく姿を見て、外国軍は驚いたそうだ。

マッカーサーも、その一人だろう。戦後処理に、彼は天皇を利用した。その結果が、現在の日本国憲法を生む。この憲法が、やれ外国人に押し付けられたものだとか、よく論じられるが、確かに枠組みは、そうかもしれないが、日本の歴史的意思も含まれている。

ただ、憲法の解釈は、たびたび、米国の都合で、見直し(拡大解釈)を押し付けられてきた。憲法改正を論じる前に、一条ごとに、国民の意味の十分な理解が求められる。政治家による、拙速な改正は、望ましくない(*注)。

*注

憲法改正は、現在の現象に合わせるのでは不十分で、遠く未来を見越したものにする必要がある。急ごしらえの明治憲法が、統治に問題があったと気づいたのは、後の事である。それではいけない。あらゆる可能性を考えて吟味する必要がある。

なお憲法改正のやり方はいろいろある。

  一、全面的に見直す

  二、一条ごとに、見直す

  三、一部を削除する

  四、現状に追加する

また一部を見直す場合も、全体バランスを考える必要があり、憲法に基づき制定された法律の整理も含め、憲法改正は、とても大変な作業である。一部の政権によって改正されてはいけない。何代にもわたって、あらゆる各層によって万機公論がなくてははならない。それほど大変な作業という認識が必要だ。

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