理紀之助の『常道』その六
石川理紀之助の『常道』として、次の言葉を挙げる。
「人間は窮して大利をたくらみやすし。しかも、その成ることなし。窮したらば、大利を望むべからず」
借金を予定通り返せなくなったり、投資がうまく行かなくなったり、企業経営がうまくいかなくなると、当事者は、一発逆転を考えがちだ。ところが、それは十分に検討が加えられたものではなく、概ね、夢物語に過ぎないことが多い。そういうことは、多くは成功しない。
こういうことは、冷静な時は、誰も、そう思うが、危機に陥ると、正常な考えができなくなることが多い。そのためには、そういう危機的状況にならないように日頃から注意を払い続けることが大切だ。
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