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2010年8月 1日 (日)

政党のシンクタンク

政策は、政治家だけで練れるものでもない。民主党の思いつきのようなマニュフェストは、国民にも迷惑なことだ。以前、民主党は、自前のシンクタンクを創ると言っていたようだが、実際は機能していないようだ。確かに、人を集めるには、お金もかかる。安くても、できの悪い学者や民間コンサルタントでは、変な政策が生まれないとも限らない。

政策は、どういう人材を集めるかによって、大きく左右される。更に、マクロの政策とミクロの政策に詳しい優秀な人材も集めるとなると、相当の資金がかかる。資金がないと、十分な政策も練れないのも事実だろう。

そういうこともあって、管直人政権は、官僚の見直しに動いているようだ。確かに、官僚も、個々の資質を見れば、優秀な人も多いだろう。問題は、官僚組織と、その運営にある。

そういうことを考えると、あまり大きな期待をするのは難しい。どんなに意欲のある若い人も、長い物には巻かれろとなりがちだからだ。政治家と官僚は立場が明らかに違う。

やはり政治家が、民意を反映して、政策の方向性を示すには、各界の知恵を集めるシンクタンクが必要であるが、そういう仕組みは、十分にできていない。となると、当面、民間経済団体をシンクタンクに代用するしか手がないように思える。

例えば、民主党であれば、「経済同友会」や「連合」のミックス、自民党であれば、「日本経団連」が相応しい。それぞれにいろんな意見をは発表しているが、それぞれの立場の表明だ(*注1)

ところが、管直人民主党政権は、選挙がらみで、「日本経団連」にアプローチしたから、政策が混乱している。この政党に、背骨のようなものがなく、まるで軟体動物のように、頼りなく感じる。今回の参議院選挙では、票数では、悪い結果は出ていないが、都市部でも、一部有権者は、民主党離れをしている。

野党である、現在の自民党の政調会長は、まともな意見を表明しており、民主党の人気取り政策で、深みのない政策が続けば、次回の衆議院選挙では、勝てる見込みはなくなる。

政策のブレをなくし、政策効果のシミュレーションをきちんとやって、実効性のある政策に高めるには、シンクタンクをどうするか、早く、見極める必要があるだろう(*注2)。そうすれば、思いつきの、いい加減なマニュフェストは、減るだろう。

*注1

「経済同友会」

 経営者個人の資格で参加した人たちが論議している。

「連合」

 大企業労働団体の意見表明。但し、「連合」は、「日本経団連」の意見に通ずるものがあるため、現実の労働の諸問題の把握は難しい面がある。

「日本経団連」

 企業集団の集まりによる意見を表明している。

*注2

その前に、自民党との違いを示す党の綱領を明確にしないと、政党の存在価値が疑われる。

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