« 理紀之助の『常道』その八 | トップページ | 理紀之助の『常道』その九 »

2010年9月 2日 (木)

これからの景気

現在、マスコミが言うほど景気は悪くない。基本的に、優勝劣敗が続いてるだけで、マスコミは劣敗者に焦点を当てすぎるきらいがある。もともと、景気が良いとは、どういうことなのか。その定義を明確にする必要があるが、実際は明確ではない。

大体、景気をバブルの頃と比べているのなら、大きな誤りであろう。あの時は異常だったのだ。あのような景気を景気が良いとするのなら、今後、余程のことがない限り、訪れないだろう。あのような夢を追うのは止めにしよう。

それに政府の発表するマクロの統計は、実際とはずれがあるし、統計手法にも問題がある。日本銀行の景気調査も、調査対象が限られているから、実情を反映していない。作為的に、景気のいいデータを集めれば、景気はいいとなるし、それと逆のことをやれば、景気は悪いとなる。

また、不景気感を煽るのはマスコミで、彼らは、安売りばかりに焦点を当てて、消費ムードを沈滞させている。そもそも景気は気分だから、不景気だと言われたら、そうかいなと思うのが一般人の感覚。

強いて言えば、国としては、国内消費に付加価値の高い物の消費を促進する必要がある。ところが、やれエコポイントだ、割り引き商品券だと、需要の先食いという無駄な政策が多い。これでは、付加価値の高い商品を作っても、企業は儲からない。

もちろん、国際競争の中での価格は無視できないかもしれないが、商品には、それぞれ普及の段階がある。それを無理して消費させても、それは無駄になることが多い。一般に、消費の先食いと言われる。

マーケティング理論で明快なように、商品の普及は、段階を踏むべきで、そこに政府が税金を投じて、要らぬ介入をしたことは大きな誤りだっだろう。政府が介入するなら、付加価値の高い商品を開発する企業をバックアップする姿勢が大切だ。

そして国内空洞化を恐れずに、ローテクビジネスは海外に進出を促進させるべきだろうし、ロボット化など国内産業の高度化を推進するべきだろう(業界によっては、すでにされている)。人的能力には限界がある。国内コストと海外コストの冷静な見極めは必要である。そうすれば為替の変動に惑わされず、経営が可能になる。

このように、景気は自ら創るもの。中小企業の場合は、特に、国の政策より、才覚だ。そのように経営者は考えてほしいものだ。

*追記

才覚がないと思うなら、事業をたたむか、別の経営者に委ねるのが相応しい。景気を国のせいにするのは、自らの能力を棚上げして、あまり宜しくない。国の政策は、後からついてくるものと思っておいて、丁度いいのだ。

|

« 理紀之助の『常道』その八 | トップページ | 理紀之助の『常道』その九 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 理紀之助の『常道』その八 | トップページ | 理紀之助の『常道』その九 »