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2010年9月19日 (日)

映画『三等重役』を思い出す

小林桂樹氏が亡くなられたようだ。ご冥福をお祈りしたい。彼のことを知ったのは、子どもの頃、テレビで、あるサラリーマン映画に出演されていたのを見たのが初めて。子どもが見ても、結構面白く、サラリーマンて、楽しいのかなと思ったりもした。

それは『三等重役』というもので、原作は、源氏鶏太氏。流風の記憶では、子どもの頃、父の蔵書にも、多くの大人の本に混じって、あった。内容は、戦後、トップの公職追放により、社員が臨時で社長に就任。実権はないから、あちらにも、こちらにも、頭が上がらない。そして、家では妻にも。

主人公の社長は誰がやっていたか覚えていないが、森繁久彌氏が人事課長を演じていた。こいつが社長を馬鹿にして、威張っている。気持ちもわからないでもないが。実力もない、尊敬もされな人が、社長に就任すれば、部下は誰でも、そう思う。その辺の悲哀感あふれる映画をコメディータッチで描いていた。

その後は、『続・三等重役』以降、都合により森繁久彌が社長役になり、社長シリーズが始まっていて、結構面白かった。ペーソスも交えながら、随分と気楽な社長業を演じていたと思う。

始めの頃は、やや地味目に扱っていたが、高度成長時代に突入してからは、交際費はいっぱい使えたし、いわゆる社用族が幅を利かした時代。もちろん、現実は、そこまで、ひどくはなかったと思うが、現在の経営者の状況と比べると経営環境は雲泥の差かもしれない。

行き過ぎはあったと思うが、現在のように、せせこましい雰囲気はなかっただろう。飲み食いで人間関係を作るのは今も大切。でも、今は交際費を使うことはなかなか許されない。そういうことが、活気を削ぐとは思うのだが、当局は、交際費に厳しい査定をしているようだ。法人税減税なんて、どうでもいいと思うが、交際費課税は、もう少し、なんとかならないものか。

それはそれとして、あの映画、もう一度、テレビで流してもらえないかな。小林桂樹氏の訃報に接して、そんなことを思い出してしまった。

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