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2010年11月21日 (日)

龍野城周辺散策

今年の紅葉は夏が厳しかったからかもしれないが、いい感じだ。近所にも大きな公園があるので、他所にいかなくても、紅葉狩りは、十分できる。だから、わざわざ他所に行く必要は感じないのだが、昔、訪れた龍野城に無性に行きたくなったので、行ってきた。

JR姫路駅で乗り換えして、姫新線に乗車。地方線の割に乗客が多い。三輌だけだけれど。本竜野駅下車。竜野市は合併して、「たつの市」になるし、城の方は「龍野城」、駅の方は「本竜野駅」。たつの、龍野、竜野と、三つも表示が違うのは、ちょっと変な感じ。

駅を降りると、昔と違って、駅舎もきれいになっていた。以前通った、おぼろげな記憶を頼りに、歩いて、たどって行った。街全体が美しくなっており、若干の戸惑いを感じる。案内板に従って、龍野城を目指すと、当日は、町おこしフェアのようなものをやっていて、結構にぎわっていた。

古い街並みも、いい感じで、小京都を感じさせる。確か、「播磨の小京都」という謳い文句でアピールしていたと思う。家々も、和風建築中心で、大邸宅が並んでいた。相対に田舎の家は大きいが、それだけでもあるまい。そこに住んでいる人々も何となく品がある。

高級住宅街というと、芦屋を思い浮かべるが、六麓荘にある大邸宅は、ほとんどが洋風で、こことは少し感じが違う。日本人には、この地のような和風建築が落ち着く。政府も、政策的にもっと伝統的な和風建築を推進すればいいと思う。日本の木材は余っているのだし、お金持ちは、和風建築で家を建ててもらいたいものだ。

さて、通りを抜けていくと、龍野城に到着。城と言っても平屋の屋敷。確かに、最初、中世、赤松村秀により、鶏籠山(けいろうさん)の山頂に城は築かれた。4代続いた後、秀吉に明け渡し、豊臣系大名が在城。その後、徳川の時代に入り、城主がいろいろ代わった後、幕府領になり、城も侍屋敷も、壊された。

1672年に信州飯田より、外様の脇坂家が入り、再建。ただし、山頂ではなく、麓に御殿式の城を修復。これは城というより、邸宅。幕府から睨まれるのを警戒した結果とされる。むしろ、埋門とか、隅櫓の方が立派で、お城の雰囲気を漂わせている。そして、ここから見る山の紅葉はきれいだった。

更に進んで、聚遠亭に行く。名前の由来は、ここからの眺望絶景を称えて、「聚遠の門」と呼ばれて、名付けられたという。浮堂の茶室は、城主脇坂安宅が、京都所司代の職にあった頃、御所が炎上した時、その復興に功があり、孝明天皇から拝領したものという。隣接して、裏千家鵬雲斎千宗室家元に名付けられた「楽庵」という茶室もあった。

実際、これらの茶室は、古く傷んでいるが、立派で、いい感じ。そして、何と言っても、ここの紅葉がきれいだ。ここは、先ほど行った城から山を臨んで見るのもいいが、建物との調和では、こちらの方がはるかに優れている。多くの人がシャッターを切っていた。流風も、紅葉狩りには、丁度来てよかったと思った。

後は、霞城館、矢野勘治記念館、武家屋敷資料館、旧脇坂屋敷、龍野歴史文化資料館、うすくち龍野醤油資料館なども訪問し、楽しんだ。

*追記

概して、公共施設が、観光客をいかに迎えるかについて、無頓着のようだ。観光面で、若干の苦情を言えば次のようになる。

一、聚遠亭は石の階段を上っていくとあるのだが、上がった所には目の前に車。駐車場なのだ。階段から転落したら、大惨事につながるだろう。これには絶句。嫌な感じ。車観光に配慮したものだろうが、あそこに駐車場は必要なのだろうか。ここには歩いて登ってもいいではないか。配慮したつもりが、せっかくの観光地を台無しにしている。

二、文化施設の接客に問題(商店等商業施設の接客には、特に問題はない)。ある施設では、冷たい命令調の口調の若い女性。これが観光地の接客と言えるだろうか。彼女の資質の問題かもしれないが、彼女を配置させることが問題。また別の施設では、着物を着た高齢の女性による茶席への強い勧誘にも戸惑った。品が無い。

三、ある文化施設では、大きな声で呼び込み。入るか入らないかは観光客が決める。呼び込みの必要な施設であろうか。せっかくの文化を台無しにしてしまう。多分、呼び込みがなかったら入っただろう。文化の扱い方がわかっていないのだろう。

四、ある文化施設では、高齢のボランティアの人による解説が行われていた。高齢者の活用はいいことだと思うが、施設内での高齢者独特の大きな声の解説は、静かに鑑賞したい人には迷惑至極。屋外の解説には向いていると思うが、屋内の解説は不要ではないか。

五、ある施設では、施設内で、政治活動のための署名依頼をしていた。主張はわかるが、場所は不謹慎。何も、こんなところでする必要はないだろう。こういうことを認める風土に違和感。

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