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2010年11月14日 (日)

水漏れ事件

母から晩年、父の入院中、電話があり、「最近、水道代が高くついて仕方ない」と言ってきた。母は、家事はすべて中途半端だったが、洗濯は洗濯機のない若い頃から好きで、流風が子どもの頃は一日に数回、子どもが独立してからも、毎日洗濯していた。だから、水道代は、高くつくのだろうと思った。

一応、その水道代がなぜ高いのか帰省した時に、調べてみると、洗濯は、風呂の残り湯を使っているというし、風呂は毎日入っているというが、それだけで、そんなに水道料金が増えるとも思えない。そこで水回りをすべて調べると、あることが判明。

まず風呂の栓が駄目になったらしく、新しく取り替えたようだが、そのサイズを間違っていた。大き過ぎるのだ。だから、湯船にお湯を張ろうとすると、最初、栓が浮き、お湯がじゃじゃ漏れになって、お湯がなかなか貯まらないが、ちょっとした加減で、栓が固定され、湯が貯まるということを繰り返していたらしい。

これを指摘すると、そういうことかいなと、言っていたが、父がおれば、そういうことはなかっただろう。すべて父任せにしているから、こういうことになる。母は、一筋の糸の譬え(*注)じゃないけれど、何でも始末した人。でも、どこかが抜けていた。これじゃ、お金は貯まらない(苦笑)。

そして、もう一つ発見。水道管から、水漏れがしていた。地面に水が湧き出しているのを発見。これは相当前からのようで、水道局に連絡を取って、修理してもらった。この水道管の漏れは早くから気づいていたようだが、滲む程度だったので、自分とことは関係ないと思っていたらしい。

一応、以上のように手を打つと、次の月から、水道代は半減した。これは大変大きい。一年近く、水漏れの状態が続いていたようだから、母の呑気さには、少し呆れてしまった記憶がある。日頃、始末していても、肝心なことをやらなければ、何にもならない。国や地方も同じことだろう。

*注

徳川時代の重臣、土井大炊頭利勝が、千代田城の殿中で、一筋の絹糸が落ちていたので、それを拾いあげ、懐に入れたという逸話。徳川初期の重臣は、物を大事にして、創業の精神を忘れなかった。例え、一筋の糸でも、何かに使えるかもしれないという気持ちは大切だ。

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