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2010年11月12日 (金)

風と月

  風枯木を吹けば晴れの天の雨

    月平沙を照らせば夏の夜の霜

これは『白氏文集』にある詩の一部。作者は、もちろん白楽天(白居易)。平安貴族は、白楽天の詩を愛し、和歌づくりに取り入れている。日本が得意とする文化のつまみ食いだ(笑)。彼らの中には、『白氏文集』をすべて読んで理解していた人もいるだろうが、多くは多分そうではあるまい。そして、日本文化の中を独り歩きしている例は多い。

さて、この詩の意味は、そのままで、「風が枯れた木に吹くと、枝を鳴らすので、晴れなのに雨かと錯覚させてしまう。月が砂漠を照らすと夏の夜なのに霜が降りているように見える」という意味だ。

こういう絵を見るような表現が平安貴族には好まれたのかもしれない。当然、白楽天がこの詩を詠んだ中国と日本では、環境条件が大きく異なっただろうけれど、自らの環境に照らして、感ずるところがあったのだろう。

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