« 大掃除は水回りから | トップページ | 多言をしないということ »

2010年12月21日 (火)

人材を集める~隗より始めよ

企業が成長するのは、人材次第だ。そのことに早く気付いた企業は、まず優秀な人材を獲得し、次に人材育成に力を入れる。ただ、「優秀な人材」というものが案外曲者だ。学業だけに優れた者が、企業で優秀でない場合もある。しかし、努力したことは間違いないだろう。それにプラスして、いかに人間的な力を見抜くかが、採用者に問われている。

そのことはさておき、「(先ず)隗より始めよ」、という逸話がある。現代では、物事は、言いだした者から始めよ、と解釈されている。この話は『戦国策』にある。燕という国の昭王と宰相郭隗とのやり取りの中で、国を興すにはどうすればといいかという話になった。

そこで、郭隗が、例え話として、ある君が千里を走ると言う名馬を求めるのに、ある者が馬の居場所を知っているのと言うので、千金を与えて、遣わしたが、行きつく前に、馬は死んでしまった。ところが、その者は、死んだ、その馬を五百金も支払って引きとってきたから、その君が、怒ること、怒ること。

高い金を使って、何と言うことをしてくれたのかと、その君は詰め寄るので、その者が言うには、死んだ馬でも、高い金で引き取ったと評判が広がれば、名馬は自然と集まるはずと説得。間もなく、駿馬が集まってきたという。

そして、人材も同じこと。まず、私のように優秀な人間でない隗より始めてくださいと、王を説得。王は、これまで以上に、郭隗を厚遇し、大切にしたところ、各地から賢人、人材が集まってきて、彼らが国の柱石となり、やがて、憎き斉を破ることになる。

誰だ、自分を隗にしてくれと言っているのは(笑)。郭隗は謙遜して、そう言っているだけなのだ。それでも、自分の優秀さだけに拘らなかった、この人物は偉いと思うよ。

これは現在の日本にも言えること。国内の人材に拘らず、世界から優秀な人材を採用して、活用すれば、国も企業も、活性化されるだろう。人間、同じタイプばかり集まると、発想も狭くなる。国も企業も、異質な発想をする人々を集めて、革新することは、大切だ。

|

« 大掃除は水回りから | トップページ | 多言をしないということ »

経営関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 大掃除は水回りから | トップページ | 多言をしないということ »