« 手焼き煎餅の思い出 | トップページ | 僧正遍昭のにぎやかな人生(一) »

2010年12月 3日 (金)

資金四・三・三の法則

先人の経営者たちは、いろんな経験から、それなりの法則を編み出してきた。それが絶対的なものかと問われれば、流風には答える資格はない。今回は、法則で同感できるものを紹介しておく。

それは表題に挙げた「資金四・三・三の法則」である。難しい会計の話は、わからなくても、資金の配分については、この点を押さえておけばいいとする。意味は、最初の四が、事業を意味する。そんなことを言えば、事業にすべてをかけるのが経営者ではないかという声がするかもしれない。

確かに事業担当者は、それでいいかもしれないが、経営者は、別の視点が常に必要だ。それは醒めた視点である。事業というものは、必ずしも成功するとは言えない。常に危険を伴う。成果が出るかもしれないが、失敗する可能性も、同じくらいある。

経営者は、あまり熱くなってもいけないのだ。もちろん、事業の責任者や従業員には、成功するように厳しく追及する。その上で、経営者は、失敗した時のことも考えておく。だから、事業に賭ける比率は40%なのだ。

次の三は、流動性の高い資産である。預貯金や優良株式などすぐ換金できるもの。その次の三は不動産。今の日本は、不動産の価値は不当に貶められているが、いずれ適正な価値を生む時代が来る。そういうサイクルがある。

いずれにせよ、事業が失敗すると、投資金額を失うだけでは済まない。その時、預貯金や不動産があれば穴埋めできる。ところが、日本の中小企業は、借金体質で余裕がない。こんなことを続ければ、いずれ破綻するのは明らか。もう一度、事業経営とは何なのか考える必要がある。

中小企業の経営者の危機管理は、必ずしも十分ではなく、事業の比率を高め過ぎて、破綻する企業が絶えない。事業への思い入れはわかるが、常に醒めた視点が望まれる。そういうことができない方は、サブの副社長に、文鎮になってもらい、事業の暴走を止めてしまうような仕組みにするしかない。でも、基本的には、経営者の自覚が求められる。

|

« 手焼き煎餅の思い出 | トップページ | 僧正遍昭のにぎやかな人生(一) »

経営関連」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 手焼き煎餅の思い出 | トップページ | 僧正遍昭のにぎやかな人生(一) »