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2011年1月15日 (土)

欲とは何か

人の情というのは、なかなか難しい。『礼記』には、「なにをか情といふ、喜・怒・哀・懼・愛・悪・欲の七つ(*注1)のものにして、学ばずしてよくするものなり」とある。基本的に外部に刺激されて反応するものと捉えているようだ。

そして、人の情の中で、「欲」のほとんどが、飲食と恋愛と指摘する。欲の大本は、これらに根ざすのだ。マズローの欲求段階説(*注2)では、欲求の始めとして、「生理的欲求」としているのも、同じことだ。

社会のコントロールとは、案外、そういうところにある。その辺の本音と建前を、よく理解することだろう。これを無視していては、世の中を見誤る可能性がある。

*注1

懼(く)とは、おそれること。悪(お)とは、にくむこと。

*注2

アブラハム・マズローによる有名な「マズローの欲求段階説」では、生理的欲求→安全の欲求→所属と愛の欲求→尊重(認められること)の欲求→自己実現の欲求に進むとしている。

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