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2011年5月 9日 (月)

防災・減災に関する書籍

私たち一般人は、案外、防災教育や減災教育を受けていない。これだけ災害の多い日本に住んでいながら、災害に対して、無防備かもしれない。そして、実際、被害を受けないと、身体で覚えないものらしい。寺田寅彦ではないが、「震災は忘れた頃にやってくる」のだろう。

そして、災害を受けて、国も地方も住民もあたふたする。これの繰り返しをしているようだ。今回の災害でも、あれだけひどい目に遭っておきながら、元の所に住みたいという人々はいる。仕事のためだと言うが、それだけだろうか。一種の諦めがそうさせるのだろうか。でも、それでいいのだろうか。

話題になった吉村昭著『三陸海岸大津波』(元の題は、『海の壁』、文春文庫刊)には、明治29年の津波、昭和8年の津波、チリ地震津波について、経験者の発言を集めた記録文学だ。これを読めば、津波の恐ろしさが伝わってくる。そして、今回の津波も同じことを繰り返しているのだが、なぜか対処していないことから、大きな被害を蒙ることになった。

現実の生活に追われてしまうと、過去の被災記録は忘れてしまうのかもしれない。でも、同じことを繰り返してはいけないだろう。将来の世代にきちんと伝えていく役目が、現代の人々に求められる。

そして、具体的な対処の指針としては、河田惠昭著『これからの防災・減災がわかる本』(岩波ジュニア新書)がある。これは本来、中学生、高校生を対象に書かれたもののようだが、一般人にも十分参考になる。

防災・減災に対して、あるべき姿が簡明に記されている。一読するだけで、全体像が把握でき、防災・減災が理解できる。これを読めば、現在、日本が抱えている災害対応について理解ができるだろう。

以上のような知識を持っていれば、少なくとも、防災訓練の意味は理解できるだろう(但し、氏は毎年、同じ訓練では意味がないと説く)。

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