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2011年7月22日 (金)

家庭用コージェネは普及するか

福島原発事故以来、電力不足の懸念から、省エネと電力会社はうるさいが、彼らが騒げば騒ぐほど、既存の電力供給から脱する動きは大きくなるだろう。流風は、オール電化には決して応じなかったが、一つのエネルギーに頼ることは危うい。

今後は発電の方法は、より多様化していく。その中で、ガス会社が、相当前から普及活動しているコージェネレーション(熱電併給)システムは、今までは産業用中心だったが、これからは一般家庭でも普及していくことだろう。

ガス会社にとっては、まさに今はチャンスだし、消費者にとっても、一つの可能性を検討する機会になる。コージェネレーションは、発電時に生じる熱を給湯や暖房に利用する極めて合理的なシステムだ。

商品としては、最近は、テレビでも、よく宣伝している「エコウィル」が、それに相当する。都市ガスを燃料に発電して、排熱を給湯や暖房に利用する。ガスエンジンと給湯機付き貯蔵タンクを組みあわせ、エンジンで発電すると、排熱をお湯として回収・利用する。

ただ、これまで、価格的には、80万円程度だが、国からの補助も打ち切られ、普及が停滞していたが、震災をきっかけに問い合わせが急増しているらしい。停電時に起動できない等問題もあるが、今後は改良の方向にあるようだ。

更に最近では、太陽光発電、太陽熱集熱器等と組み合わせすることも提案している。そして、それらをいかに効率よく省エネ運転させる制御システムも注目されている。ただ、これほど大規模にするとなると、戸建では非効率で、ある程度、戸数がまとまる集合住宅か、地域一体型向きとも言える。

以上のように、家庭用でさえ、エネルギーシステムは大きく転換する。近い将来、多くの家庭が、予算に見合うシステムを導入することになるだろう。その動きは、蓄電システムとの組み合わせで、すでに始まっている。電力業界は大きく変わっていく。あなたは、いつまで、電力会社から電気を買いますか。

*追記

また価格は300万円弱と高いが、「エネファーム」というものもある。エネファームは燃料電池を使用し、発電効率が良いとされる。都市ガスから取りだした水素を空気中の酸素と反応させて電気を起こす仕組みだ。これも同様に、発電時の生じる熱を回収し、利用する。これは国から105万円の補助金を受けられる。

*追記

もちろん、エコウィルやエネファームが、現状、全てにおいて優れているとは言えないかもしれない。今言えることはも理論的には優れているということだ。よって、導入に際しては、システム設計、施工品質、メンテナンス、経済性(トータルとしての価格)など、詳しく見ていく必要はある。

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