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2011年7月30日 (土)

ソロスの外部ファンド整理の意味すること

米国の財政悪化に伴い、国債上限の問題で、米国は立ち往生している。果たして、米国債の償還は不可能になるのか。今後の世界経済に、暗い影を落としている。そういうことで、今、ドル安に振れている。円は、そのとばっちりを受けて、円高になっている。

そういう環境下、ジョージ・ソロスが外部ファンドを返還する手続きに入ったようだ。これは何を意味しているのだろう。彼は長年にわたって、収益率20%を保ってきたが、それができなくなることを示唆しているのだろうか。彼独特の勘が働いたのだろうか。やがて、ファンドのババ抜きが始まるのだろうか。

米国は財政難、ユーロも不安定な状態、日本も国債残高の異常な累積で、少し言葉としては適格性に欠けるが、世界は三すくみ状態。この微妙なバランスがバーストした時、世界金融システムは破綻するのだろうか。

米国の借金による消費によって、世界経済が潤ってきたが、そのシステムが破綻しつつあるということだろう。リーマンショック以降、その前兆現象はいくつもあった。とうとうやってきたかという感じ。いくら基軸通貨とは言え、過大な国債の発行による借金財政は、国家を蝕む。それは自転車操業にに近い。

歯車が狂えば、破綻することは、前々から識者から指摘されていた。結局どうなるのか。米国債の格付けが落ち、金利の上昇によって債券が暴落するのだろうか。あるいは世界同時株価の暴落が始まるのだろうか。それによって、世界の人々の国民生活はどのような影響を受けるのか。

日本の財政も極めて危うい状態だから、今後、金利を上げないと国債の引き受け手はいなくなる可能性もある。となれば、日本も米国と同じ状態になる。いずれにせよ、今のシステムは、どこかで整理しなければならないのだろう。

そこで日本では何が起こるか。国家の借金の棒引きなのか。戦前、国債を買った人は、戦後、紙切れになった。それと同じことが起こらないと誰が言えようか(*注)。ただ、こういう時は、じたばたしても仕方ない。今、世界の成り行きをじっくり見定める必要があるようだ。

*注

多分、それはインフレという形で現れてくる。よって、資金を固定化することが、一番リスクが大きいということになる。

*追記

市場がバーストするということは、投資のチャンスと見ることもできるが、過去の例では、一時的に成功しても、最終的には、多くの人々が破綻している。

*平成23年8月1日追記

米国は、債務の上限拡大で、与野党合意したそうだが、一時凌ぎに過ぎないだろう。危機は去ったわけではない。先送りしただけに過ぎない。今年の年初の予測では、今年については、為替は、1ドル80円を切る可能性は薄いと見ていたが、弾けてしまった。

最早、ドル下落、それに伴う円高は止められない。ドル決済を見直す必要がある。輸出企業は国の政策に期待せず、対応を考える必要がある。あまり騒がないことだ。

*平成23年8月5日

政府・日銀は為替介入したらしいが、無駄な抵抗だ。それに更にドルを溜め込んでどうするのだ。腰の据わっていないアホな産業界から突っつかれて、あまりにも短絡的な政策を打ったものだ。

残念ながら、財務大臣に首相になる資格はない。一部の識者も指摘するように、円高を活かす工夫が求められる。基本的には、国が世界のモノを買う仕組みが必要だろう。紙切れを買っても仕方ない。

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