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2011年8月23日 (火)

海舟の内政論

勝海舟は、内政論を説いて、そのコツを述べている。一部流風なりの解釈で示せば、次のようになる。

一、杓子定規の法律万能主義は失敗する。

理屈で、政治課題が全て解決するのなら、政治家はいらない。そこには、民心との呼吸がなければならない。現在の日本の政治が問題なのは、短期政権が続き、官僚に頼っていることだ。官僚は法律の枠内で発想する。日本の停滞の根本は、そこにある。

二、過去に争ったライバル政治家であっても、正当に評価すること。

世の中の人々は、そういうことを見て、現在の政治家の器を確認している。民心を収攬する心構えが大切なのだ。またライバルは、とことん追いつめてはいけないとも言える。敵の敵は味方で、いつライバルが見方になるか分からないからだ。そういう哲学が、現在の政治家に果たして、あるのかどうか。

三、人材は、効率より、効果を重んじる。

民の実情をよく把握して、それに適応する政治をする。法律に捉われるのではなくて、実際問題の解決を優先する。そこには、誠心誠意の姿勢が問われる。まず才能より人材の人間性が問われる。理より情を優先させることだ。

四、法律の土台を変えるようなことをやってはいけない。

営々と築いてきた、やり方というものは、慣習や文化も含めて、急に変えられるものではない。悪弊は除かなければならないが、基本の土台は、崩してはならない。

五、政治家は、民心の掌握に骨を折れ

民心の掌握は容易ではない。民は、本当のことを必ずしも語らない。世論調査の結果を信じてはいけない。常々、普通の生活の人々の本音を探ることが大切だ。「下情」を知ることは大切なのだ。それには、いろんな工夫をする深慮が求められる。

六、国は、質朴簡易が求められる。

行政を複雑な組織構造にしてはならない。お金のかからないシンプルな仕組みにする必要がある。現在の日本は、複雑な法律を作って、組織がややこしくなって、運営コストが高くなり、執行スピードも鈍っている。また、国民は、国に対する依存心を低くすることが求められる。独立独歩の精神が、必要だ。

七、租税は安く

国が税を集めて、分配する仕組みは、あまり宜しくない。軽い税で民力を養うことを優先させよ。ただ、現在の日本は、バブル後の減税をやり過ぎたため、一応、「国民」は金持ち、「国」は貧乏で、税目によっては修正は必要。国の過大な借金は、回り回って、民の負担になることを忘れてはならない。

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