« 衆議一決させるには | トップページ | 今年(平成23年)のお墓参り »

2011年8月15日 (月)

耳当たりのいい主張は、もういい

菅首相の退陣が確定して、次の民主党代表の選出と、首相選びが、また始まる。しかし、毎年、永田町の論理で首相を変えようとする政界には、何も期待できなくなりつつある。政治評論家も、マスコミも、基本的に、国益を害する人たちで固められている。

そもそも、首相の在任期間1年では、何もできない。首相の適否を、首相を選んだ後で、非難するのも、どうかしている。全く、ご都合主義としか言えない。自分の意見と違うことをすれば、首相を引きずり降ろそうとする、そのやり方では、政治はできない。

そして、そのように無駄な時間を費やしている間に、日本の置かれた環境は、どんどん厳しくなっている。政治家は呑気なものだ。国益を無視した政治家の権力闘争は、国民にとって、何もいいことはない。

結局、新しい首相を選ぶ代表選では、耳当たりのいい主張が聞かれたりするだろう。例えば、マニュフェスト維持だったり、増税反対という主張だ。しかし、この主張には裏がある。民主党のマニュフェストは、拙いものだったが、あまり「約束手形」を増発することは望ましくないことは明らかだ。結局は、財源が無ければ、「空手形」になってしまう(*注)。それは国民にとっても不幸なことだ。

また増税反対派は、インフレ期待であることを忘れてはならない。増税は現在の実質所得等を減らすが、インフレは、将来の貨幣価値を下落させる。増税反対は耳当たりはいいが、インフレは将来の生活を奪う。

日本のように高齢社会では、困る人が増えるだろう。全ての国民は、増税を嫌がるが、反対給付を受けるには必要だ。それとも将来のインフレで実質反対給付が減ることを望むのか。

その辺は、個人の価値観や世代差によって異なるが、現在は、過去の政権による、約束の反故が国民に不信感として浸透しており、新しい政権は、本当の国の実情を語り、政策のメリット・デメリットを明らかにし、信頼を生む努力をしてもらいたいものだ。耳当たりのいい主張は、もういい。

*注

今回のように大震災などが起これば、政治環境は大きく異なってくる。そんな時に、マニュフェストに拘るのはナンセンスである。きちんと国民に説明すれば、理解される。変に拘ることが、いいとは言えない。

|

« 衆議一決させるには | トップページ | 今年(平成23年)のお墓参り »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 衆議一決させるには | トップページ | 今年(平成23年)のお墓参り »