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2011年8月 7日 (日)

タガが外れた米国債というリスク

ついに懸念されていたものがやってきた。米国格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズ社が、米国債の長期信用格付けを「トリプルA」から「ダブルAプラス」に引き下げた。噂では、そういう話があったが、とうとうそのようなった。

流風は、必ずしも格付け会社を信用していないが、国の国債となると、ある程度、信用せざるを得ない。情報は明確だし、人的作為の入る範囲は極めて限られている。戦後、米国債は、一流の証しだったが、遂に転落したことは、時代の転換点であることを表している。

今まで、どうにかこうにか、無理やり理屈をつけて「トリプルA」を維持してきたが、評価会社は、もう、どう評価しても、格付けを落さざるを得なかったのだろう。それほどに事態は深刻だ。一部金融関係の人々の楽観的な見通しには危惧せざるを得ない。

ドルは更に下落し、その煽りを受けて、円は更に上がっていくだろう。いわゆる、タガが外れたのだ。転落するスピードは速い。従来と違うスピードでドルは下落していく。最早、為替介入など何の役にも立たないことを日本の当局は、やっと知るだろう。

輸出企業は、騒ぐだろうが、根本的に輸出決済の仕組みを大きく転換し、ドル決済も縮小する検討が必要だ。あるいは、変動相場制を離脱し、固定相場制への再移行の検討も必要かもしれない。

*追記

円高が続く限り、国内空洞化が懸念されるが、新しい国内産業の育成と、日本しかできない高付加価値商品の開発に努めるべきだろう。そして、敢えて海外企業と競争しないというのも、戦略に組み込む必要があるだろう。そういう視点を持てば、新しい展開が見えてくる。

*平成23年8月21日追記

米国債の格付けは、更に下がる可能性が出てきた。現在、格付けが下がったのに、人気があるらしいが、変な感じ。格付けを疑っているのかもしれないが、米国の実情は、宜しくない。格付けがさらに下がり、ドルが下落する可能性がある。

当局の為替介入は、最早、意味がない。企業はドル決済を避け、円決済に転換するべきだろう。日本はまだまだ円建てが3割程度と聞く。比率を倍程度にすることが望まれる。ビジネスが欧米中心から、アジア中心に転換する中、改善の余地は十分にある。

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